最終更新日:2022年8月19日
今回は、外部受験・社会人受験者向けに、大学院選びで気を付けたことをまとめます。
筆者は、社会人経験あり&通信制大学から大学院を外部受験し、第一志望の大学院に合格することができました。
自分は心理系大学院に合格しましたが、過去に理系の大学院受験をした経験も踏まえて書いています。
心理系に関わらず、文系・理系など、他の領域の大学院受験生にも参考になる情報だと思います。
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内部生を優遇する大学院がある
大学院の情報を集める中で、大学院によっては内部生を優遇する受験制度のある大学院があることを知りました。
内部性を優遇する大学院とは、
・一般入試の前に内部生入試がある
・一般入試の合格者が内部生ばかり(外部生はほとんど合格しない)
・そもそも大学院説明会が一般向けに開催されていない、などです。
自分の場合、内部生が優遇される大学院(外部生が合格するのが難しいと言われている大学院)の受験は避けようと考えたので、まずは大学院に関する情報を集めました。
内部生が優遇される大学院を避けた理由は、「受験料の無駄」「受験対策に時間をかけても、合格できる見込みが低いのであれば時間の無駄」だと考えたからです。
内部生を優遇する理由は様々考えられますが、今回はあえて触れません。
内部生を優遇する大学院を見極める方法
志望する候補の大学院が、内部生を優遇する大学院なのかを見極めるには、どうしたらいいのでしょうか。一番シンプルな答えは「過去に社会人経験者や外部受験生を受け入れた実績があるかどうか」です。「現在、社会人経験者や外部受験生が在籍しているか」というのもチェックポイントになります。
また、社会人経験者・外部受験生が「1学年に何人いるか、過去に何名いた実績があるのか」のもチェックポイントになります。過去に合格した人数が多い大学院であるほど、社会人・外部受験生との融和性が高いと言えます。
仮に、過去に「一人だけいたことがある」と言われた場合、その後合格者が出ていない理由を考えてみてもいいかもしれません(深読みしすぎかもしれませんが)。
外部受験の場合、ほかの大学院の内情を知ることはかなり難しいと思います。自分が「実績」を調べるために行った手段をまとめます。
合格者実績を調べる
大学院によっては、過去の大学院受験の志望者数・受験者数・合格者数などの倍率や、内部生・外部生の人数、男女比などを公開している場合があります。各大学院のHPを確認してみましょう。
筆者不明のインターネット上のまとめ記事や投稿の信憑性は疑ったほうがいいかもしれません。自分が実際に調べる中で、大学院に直接確認した一次情報と全く関係のない人数や情報が書かれているサイトがいくつかありました。
説明会で聞いてみる
大学院説明会に出席し、質疑応答の時間に「外部受験・社会人経験のある先輩はいるか」「過去に在籍していた実績はあるか」という風に質問してみましょう。
直接的に「内部生は大学院受験で優遇されますか」と質問している人もいました。
外部生も出席している説明会で「内部生を優遇する」とはっきり明言した場合、外部生が合格するのはかなり難しいと思います。また、(実際は優遇していたとしても)「内部生を優遇する」と明言する大学院はかなり少ないのではないのでしょうか。
解答の文言だけでなく、質問された時の先生や担当者の顔や雰囲気、答え方から察せる部分もあります。
大学院の中には(特に国立大学院で多かったように思います)、「この大学院は、内部生を優遇することはありません。受験生は平等に評価します」と予め説明してくれる大学院もありました。
外部受験生や社会人受験生にとっては、かなりありがたい言葉だと感じました。
志望する大学院の先輩に聞いてみる
志望校の大学院の先輩に聞いてみるのが確実です。「外部生はいるのか」「社会人経験者はいるのか」「今在籍しているのか」「過去にいたことがあるのか」「1学年何名程度いるか」など、たくさん質問することができます。
志望する大学院や研究室の先輩と知り合う方法については、こちらにまとめました。
予備校で聞いてみる
受験のために予備校に通っている場合、予備校の先生に相談してみましょう。
過去の合格者実績や社会人が合格しやすい大学院の情報を教えてくれる可能性があります。
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推薦状を書いてもらえるか
志望する大学院によっては、現在所属している研究室の教授から「推薦状」を書いてもらう必要がある場合があります。
社会人出身者や通信制大学出身者だと、受験前に研究室に所属しておらず、教授から「推薦状」を書いてもらうのが難しい場合があります。
本気でその大学院に行きたい場合、色々打つ手はあると思いますが、自分は推薦書を入手するのが難しいと考えたので、推薦書が必要となる大学院は志望校から避けていました。
必ず研究室訪問をしろ
「この大学院を受験したいな」と考えたら、必ず、研究室訪問をしましょう。
直接教授と会い、自分とマッチするか、やりたい研究を指導してもらえるか、外部受験生・社会人受験生として受け入れてもらえるか、について聞いてみましょう。
研究室訪問での手ごたえが一番重要だと思います。最終的に大学院の合否を決めるのは教授です。
緊張したり、面倒だと思う場合もあるかもしれませんが、入学後のミスマッチを防ぐため、合格する確率が限りなく低い大学院のために受験料や勉強時間を無駄にしないためにも、必ず研究室訪問をしましょう。
志望校探しのスケジュールや研究室訪問の方法、アポ取りメールの書き方はこちらにまとめました。
▶志望校の探し方
▶研究室訪問のやりかた
どうしても行きたい大学院・研究室があるとき
過去に社会人経験者が外部受験生の合格実績がない大学院や研究室に行きたい、と考えることもあると思います。たまたま社会人経験者や外部受験性が過去にいなかった可能性や、教授陣が昔から変わり、大学院の方針が変更されている可能性もあります。
どうしても行きたい大学院・研究室があれば、研究室訪問で相談してみましょう、最初から望みを捨てるのはもったいないと思います。
「○○の研究がしたいから△△先生の所に行きたい」といった情熱を伝えれば、「この学生なら受け入れていいかも」と思ってもらえるかもしれません。まずは研究室訪問をして、教授と話してみましょう。
心理系大学院の選び方
公認心理師・臨床心理士を目指して、心理系大学院受験をした経験を通して、ほかの分野の大学院受験とはかなり実情が異なるなと感じました。
自分が志望校を決めるときに考えた大学院のチェックポイントはこの記事にまとめました。
また、心理系大学院受験をするときに「何を基準に大学院を選んだらいいかわからない」「どのような大学院生活になるかわからない」「リアルな大学院生活が知りたい」という人はこちらの記事を読んでみてください。
20校以上の大学院説明会で聞いた話や、大学院の先輩・先生、現場で働く臨床心理士のアドバイスを元に、自分で見聞きした体験談を踏まえつつ、かなり具体的に「大学院の選び方」をまとめました。
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まとめ
今回は、社会人経験者や他大学出身者が、大学院を選ぶときに気を付けることをまとめました。
社会人受験や外部受験は、情報集めで、大変苦労しますが、きっと自分に合う大学院が見つかるはずです。様々な視点を持ちながら大学院を探せるといい思います。
このサイトには、国立大学院に合格した筆者の大学院受験対策のノウハウをまとめています。
公認心理師・臨床心理士を目指している人や、外部受験・社会人受験をする人には特におすすめです。
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