最終更新日:2022年11月10日
「通信制大学で一番つらかったことは何ですか?」と聞かれることがあります。
基本的には楽しく勉強ができていたのですが、入学後「思っていたのと違う…」「うまく勉強が進まない…」と、心が折れたり挫折しかけたことが何度もありました。通信制大学ならではのしんどさがあるとも感じました。
今回は心が折れた瞬間やその対処法について、通信大学を卒業した筆者がまとめます。
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試験の不合格
一番メンタルにダメージを受けたのは、試験の不合格でした。
自分の場合、同じ科目に3回連続で落ち、最短での卒業が難しくなりかける事態となりました。
テストの評価基準がわからない
聖徳大学の場合、自分は在宅試験が実施される時期に聖徳大学に在籍していたのですが、なぜ不合格になったのか、どのような基準で試験の評価をしているのかが不透明だと感じることがありました。
論述試験では先生の意図に沿った解釈をしないと合格できないんだろうな、という試験があり、問われる問題は明らかに指定教科書の域を超えている試験がありました。(ほかの参考書を使用して解く必要のある試験も多くありました)
独学でしか勉強できない中、何度も試験に落とされ続けるのはかなりメンタルにきました。
各科目で使用した参考書の紹介や、勉強方法などはこちらの記事にまとめているので、聖徳大学心理学科に所属している人は、参考にしてみてください。
難しい科目については、かなり詳細にテスト対策などを書いたつもりです。
すぐに聞けない
試験に不合格になった場合、普通の大学では先生に不合格の理由を聞いたり、問題の意図を聞いたりすることができます。直談判も成績開示も要求することが可能です。
しかし、聖徳大学の場合、先生と顔を合わせてやり取りすることができません。(先生に会えるのはスクーリングの時のみです。そして、試験の出題者とスクーリングの先生は違うことが多々あります)
聖徳大学では、先生への質問は全て「手書きの質問用紙」を大学に郵送する必要があります。返事が返ってくるまで1か月以上かかることがほとんどです。試験に落ちた理由や疑問はすぐに解決できないし、明確な答えが返ってくるとも限りません。このあたりのモヤモヤは地味にしんどいと感じていました。
(2022年11月追記)
どうやら、聖徳大学でもインターネット上から質問ができる制度が整ったようです。少しずつオンライン化が進んでいるみたいですね。
教えてもらえない
テストに落ちた理由やレポートの講評が返ってくることもありますが、おそらく同じ文面で多くの学生にメッセージを返しているんだろうなという内容が多くありました。
人数が多いし、先生も通信の授業だけを受け持っているわけではなく多忙なことは分かりますが、少し寂しくも感じました。
自分の成果物にフィードバックがないとこんな気持ちになるのか~という体験でもありました。
「赤ペン先生」のような丁寧さや、先生に指導してもらえるから分からないことは何でも解決できる!といった幻想は抱かないほうがいいかもしれません。
以上の体験から、学費が安いので、その分密な指導は受けられない、あくまでも「通信制大学」としてのスタイルなんだなと納得することにしました。
そして、資格を取るための通信制大学の試験やスクーリングだと割りきって大学の学びに取り組むことにしました。(とはいえ、納得するまでにはかなり時間がかかりました)
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実習先の自己開拓
実習先がなかなか決まらない
聖徳大学の場合、実習先を自己開拓する必要があります。コネや人脈がない場合、病院やクリニックに電話をかけて「実習生として受け入れてもらえませんか」とお願いすることになるのですが、なかなか受け入れてもらえる病院に出会うことは難しいです。
自分も、断られるたびに落ち込んでいました。電話かけるのも好きじゃなかったし、中にはかなり冷たい対応をされることもあります。
「これも社会勉強の一部だ」「これくらいの困難を乗り越えられないと、資格は取れないぞ!」「このメンタルの落ち込みへの対処も、心理師としての修行の一部だ」などと考え、自分を鼓舞しながら実習先を探していました。
実習先の自己開拓の体験談やヒントは、このサイトやnoteにかなり詳しくまとめているので、参考にしてください。
孤独
勉強の話ができる相手がいない
周りに通信制大学で勉強している人がいない限り、基本的にひとりで勉強に取り組むことになります。自分の場合も、入学当初は心理学の話ができる相手はいませんでした。
勉強で躓いたり、試験に落ちたり、自己開拓がうまくいかなかったり、通信制大学ではなかなか自分の思い描いていた通りに学習が進まないことがあります。
また、自分一人で得られる情報量にも限りがあるため、「もっとこの情報早く知っておきたかった~」ということも多々ありました。
Twitterの大学用アカウントを作成し、同級生の方と情報交換をしたり励ましあったりしていました。仲良くなった人とは、通話しながら勉強会をしたり、定期的におしゃべりをするなどして孤独を癒していました。
同じ大学の人とつながって、勉強の話や愚痴が話せるだけでかなり心の支えになっていたと記憶しています。
まとめ
今回は、聖徳大学を卒業した筆者が、通信大学でつらかったこと・挫折した瞬間の体験談をまとめました。
基本的に独学が求められる通信制大学では、モチベーションを維持するのも大変だと思いますが、少しでもこの記事を読んで「つらいのはひとりじゃない」と感じてもらえたら幸いです。
このサイトは、自分が通信制大学に通っていた時に知りたかった情報をまとめたサイトです。
通信大学に在学中の方やこれから通信制大学に通う予定の人は、ぜひ自分の知りたい情報を探してみてください。
更新情報はTwitter(@mtmt_yama_)をチェックしてください。
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