この記事では、臨床心理士試験の2次試験(面接対策)についてまとめます。
筆者は社会人を経験した後に、臨床心理士を目指すために大学院へ進学し、無事に一発で臨床心理士試験に合格しました。
面接対策については、色々な媒体で発信している人がいます。あくまでも「私の場合」の対策について書きます。
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面接対策のためにやったこと
情報収集
まずは、面接対策について情報を集めました。
筆記試験対策で使用したこちらの参考書には、面接対策の心構えについて書かれているので、まずはこちらを読んでみることがおすすめです。
また、Youtubeには予備校などが面接対策について動画をアップロードしているため、そちらも視聴してみると良いと思います。「臨床心理士 面接対策」とかで検索すると色々と出てきます。
赤本を読む
次に、赤本の最初にまとめられている「臨床心理士とは」という文章を改めて読み、面接試験で何が求められているか・どのような視点が重視されるのかを自分なりに整理しました。
1次試験の論文対策をするときに大切だと思った箇所にマーカーを引いておき、そこを中心に再度自分の中に「臨床心理士の目的・役割」をインプットしていく、といったイメージで行いました。
想定質問への対策
参考書やインターネット上に想定質問が色々とまとめられているため、それらを参考に想定質問について考えました。
一字一句厳密に回答を考えるのではなく、箇条書きで「Aについて聞かれたら、○○と○○について答えよう~」くらいなニュアンスで想定質問に対する対策を行いました。
最終的には自分の言葉で説明する・対話することが大切だと考えていたので、ガチガチに固めることはしませんでした。
また、想定質問の対策をする時にキャリアや経歴の棚卸・整理を行いました。この作業は、自分の頑張ってきた足跡が分かるので、おすすめです。
私の場合は、今までのキャリア(社会人経験含む)・大学院での実習・卒論修論・今の職場での仕事・学会発表・研修歴・教育分析・SVなどについて一覧で分かるようにまとめました。
教育分析やSVについては時期や回数なども整理し、スムーズに答えられるようにしました。
さらに、私は社会人経験者だったので、「臨床心理士を目指す理由」と「なぜ前職を辞めてまで臨床心理士を目指したのか」という理由を丁寧に説明できるように言語化を進め、対策しました。
これらの作業時には、心理系大学院を受験するときの面接対策で使った資料などが参考になりました。「昔はこんな風に考えていたのか」「ずいぶん成長したな」と自分の中で咀嚼していくことで、キャリアに対する考えがさらに深まったように思います。
そして、最後に「臨床心理士を目指す理由」から「現在のキャリア」「今後やりたい臨床」について、一貫性があるかを確認し、当日を迎えました。
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当日までのスケジュール・アクセス・服装など
スケジュール
試験日程が分かるのは、面接試験の2週間ほど前でした。
私の受験時は候補日が3日(土・日・月)あり、変更ができませんでした。
そのため、仕事の休みなどを予め調整しておく必要があります。
地方から東京に来る方は、事前に交通手段や宿を確保しておく必要があります。
アクセス
会場は東京国際フォーラムでした。最寄り駅はJR線だと有楽町駅(徒歩1分)・東京駅(徒歩5分)、地下鉄だと有楽町駅・二重橋駅・日比谷駅・銀座駅・京橋駅から歩けます。
はじめて訪問する人は事前に会場までの道を下見しておくと安心かもしれません。東京国際フォーラムまでの案内看板はかなり色々なところに設置されているので、初見でもたどり着けると思います。
会場周辺にはカフェなどたくさんあるため、早めに着いたとしても、時間調整可能です。また、国際フォーラム内にベンチも置いてあるので、そこで時間調整も可能です。
服装
当日、私はスーツを着用して行きました。
集合時間の1時間前に会場付近に到着し、カフェで赤本の見直しや、想定質問への対策をおさらいし、あとはリラックスしながら過ごしていました。
電車の遅延などによるトラブルは対応してもらえないため、早めに会場付近に到着しておくと安心です。
色々考えたこと
模擬面接は必要か?
インターネット上で面接対策について探していると、模擬面接を提供するサービスにたどり着きます。
私は模擬面接のサービスは利用せずに面接に挑みました。社会人経験があるので、面接自体に苦手意識があまりないということもあり、一切練習せずにぶっつけ本番で挑みましたが、特に問題なく合格できました。
面接が苦手な人や緊張しすぎて不安な人、事前にシュミレーションをしておきたいと考えている人はこれらのサービスを活用してみるのもひとつの選択肢かもしれません。
また、身近な同期や職場の先輩に面接練習を依頼して、対策に付き合ってもらうのもありだと思います。
体調管理が大切
季節の変わり目で冷えてくる時期なので、体調管理には普段より気を遣ったほうが良いです。体調不良で受験できないと、もう一回筆記試験から受け直す必要があります。(つらすぎる)
筆者は直前期は仕事や遊びをほどほどにし、身体を休める時間を多めに作りました。
社会人経験者ならではの所感
面接自体は慣れていたので、そこまで緊張せずに取り組めたと思います。
どちらかというと、臨床心理士を目指すきっかけやキャリア変更について、どのように質問されるか・どのように答えるか、についてエネルギーを注ぎました。
この点については、人それぞれ、様々な物語があると思います。面接試験で話す内容を熟考し、当日を迎えるようにしました。
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まとめ
今回は、臨床心理士試験の2次試験(面接試験)対策について、筆者がやったことをまとめました。過度に不安になる必要はないと思いますが、最低限の対策はしておいて損はないと思います。
当日は「面接官との会話を楽しもう」という気持ちで面接に向かい、無事に合格できました。
この記事を読んでくれた方の面接試験もうまくいくことを祈っています。
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