今回は、公認心理師を目指して通信制大学へ通うことを考えている人・通信制大学に通いながら大学院受験を目指している人向けに、通信制大学の勉強と大学院受験の両立ができるのかについて、自分の体験を元に書いていきます。
この記事の内容は、あくまでも「自分の体験」をもとに書いているため、全ての人に当てはまるとは限りません。
過去に聖徳大学に通学していたとある学生の体験談だと思って読んでいただけたらと思います。
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筆者のプロフィール
・大学4年の冬に第一志望校の国立大学院に合格
・聖徳大学入学前は社会人かつ心理学の勉強経験なし
・聖徳大学を卒業するまでの勉強時間や大学院受験のための勉強時間は下記を参照してください
▶聖徳大学卒業 必要な勉強時間
▶心理系大学院合格 必要な勉強時間
通信制大学と大学院受験は両立できる?
結論から言うと、「聖徳大学の卒業と大学院受験は両立できる」です。
しかし、かなり戦略的に2年間を過ごす必要があります。
また、上記の勉強時間について書いた記事を読んでもらえたらわかるのですが、2年間でかなりの時間を勉強に費やしました。
通信制大学へ通っている学生は、仕事・家事・育児などと両立している方がたくさんいるので、それぞれ勉強に費やせる時間には個人差があると思います。
自分の生活の中で、どれだけ勉強に時間を使えるかについて考える必要もあります。
もちろん、最短の2年で卒業しないといけないわけではないので、戦略的に3年計画で卒業を目指す、まずは通信制大学の卒業を目指し、その後大学院受験をする、といったスケジュールでも全然問題ないと思います。
また、聖徳大学の場合、春入学と秋入学という制度があり、1年間に入学できるタイミングが2回あります。2年半かけて卒業する、といったことも可能です。
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時間の使い方
自分の場合は、聖徳大学に3年次編入し、3年生のうちに可能な限りレポート・試験・スクーリングを受けるようにしました。
そして、4年生になってからは、大学院受験に焦点を置いた勉強をするための勉強計画を立てました。
下記の記事に、聖徳大学の入学直後に立てた勉強計画や、実際に試験やスクーリングを受けたスケジュールについて書いてあります。
▶勉強計画の立て方
▶2年間のスケジュール
また、自分の場合は、受験の数か月前に仕事を辞め、受験勉強に専念できる環境を整えました。そのため、勉強に費やせる時間が、かなり多く確保できたと思っています。
また退路を断ったことで、「絶対に大学院に合格しなくてはならない状況」を作り、自分にプレッシャーを与えました。
夏受験と冬受験
大学院入試は、夏や秋に実施される前期試験と、冬に実施される後期試験があります。
多くの大学院は、前期試験で定員の9割程度の学生を取り、後期試験では若干名の学生を合格させる、という体制で大学院受験が運営されています。(一部例外の大学院もあります)
中には、前期試験しか行わないor後期試験しか行わない、といった大学院もあります。
自分は4年生の夏の前期試験は受けず、冬の後期試験のみ受験しました。
前期試験を受けなかった理由はいろいろあるのですが、シンプルに「勉強が間に合わなかった」という点もあります。
4年生で前期試験を受けるとなると、通信制大学に入学して、心理学の勉強を始めてから1年と少しで、大学院受験を受けることになります。
大学院受験で戦うライバルは、大学で4年間みっちり心理学を勉強してきた学生です。心理学の勉強を始めて1年と少しの段階の知識量では、大学院受験に太刀打ちできないと感じていました。
もちろん、通信制大学に通う前に心理学の勉強をしていた人や、関連する仕事をしていた人の場合、入学前から心理学の知識がかなりあると思うので、大学院受験に合格できるだけの水準に持っていくこともできると思います。
また、志望校のレベルや難易度にもよります。
あくまで個人差が大きい点でもあるので、何とも言えません。
通信制大学と前期入試の落とし穴
聖徳大学に3年次編入した人が、4年生の夏の段階で大学院の前期試験を受ける場合、注意しなければならないことがあります。
それは、スクーリングの日程と、大学院入試の日が被らないか、という点です。
聖徳大学のスクーリングには、4年生にならないと取れない授業がいくつかあります。スクーリングの日程は限られているため、スクーリングが開講される日に受講できないと、卒業を伸ばすことになる可能性があります。
せっかく大学院に合格しても、聖徳大学を卒業できなかったら意味がありません。自分の志望校の受験日と、4年生で開講されるスクーリングの日程が重ならないかどうかについては注意する必要があります。
また、実習先を自己開拓して、卒業できるスケジュールで実習に行くことも、聖徳大学を卒業して公認心理師を目指す場合は必要になります。
▶公認心理師の実習まとめ
予備校に課金をした
自分の場合は、心理学の勉強を過去にしたことがなかった上、周囲に心理学を学んでいる知り合い・先輩がいなかったため、予備校を活用して大学院の受験対策をしました。
独学で頑張ることもできたかもしれませんが、独学だと時間がいくらあっても足りないと感じました。また、聖徳大学では、大学院受験対策のフォローは一切してもらえません。
そのため、効率的に大学院対策をするために、予備校に通うことにしました。
「時間をお金で買う」といった感覚で、予備校に課金しました。
▶予備校選びのポイント
▶予備校に通った理由
情報を集める
2年間で通信制大学を卒業するためには、情報を集め、効率的に大学の学習を進める必要がありました。そのため、SNSなどを駆使して、情報を集めました。
自分が通信制大学についての情報集めをしたノウハウについては、下記のリンク先に書いてあります。
また、大学院受験についても、勉強法や志望校の情報についてかなり能動的に集めました。
どちらもインターネット上で手に入る情報が非常に少なく、大変苦労しました。
特に、社会人受験や外部受験をする人は、大学院選びをするときに注意するべき点があります。
通信制大学の学びや、大学院受験対策については、このサイトにかなり詳しく書いてあるので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
自分の知りたい記事を探すときは「サイトマップ」が便利です。
▶外部受験・社会人受験者が気を付けること
通信制大学の2年間は本当に心理学を学びたいか考える時間
通信制大学では、普通の生活をしていたら絶対に出会う機会はなかった人たちと出会う機会がたくさんありました。
独学で学習を進めたり、スクーリングで先生の授業を受ける中で、何度も壁に当たりました。思ったように勉強が進まず、つらいこともありました。
そのたびに「自分は本当に公認心理師になりたいのか?」「仕事を辞めてでも大学院へ進学したいのか?」「心理学の勉強をこのまま続けるのか?」など自問自答を繰り返す時間が多くありました。
きっと、通信制大学で心理学を学んでいる人は同じように考えたことがある人が多いのではないでしょうか。
通信制大学に在籍していた2年間は、心理学を学びながら、そういったことを考えるための大事な時間だったと思っています。
「公認心理師になりたいけど、自分に向いているのだろうか」「生活や仕事に役立つ心理学の勉強をしてみたい」「心理学ってどんな学問なんだろう」といった疑問や興味を持つ人にとって、心理学を学ぶひとつの手段として、「通信制大学に通う」という選択肢があると思います。
入学する前はとても迷いましたが、思い切って、通信制大学に入学して良かったなと思っています。
あくまで、自分の経験軸でしか語れませんが、とある学生の一体験談として読んでいただけたら嬉しいです。
▶聖徳大学 卒業体験記psychology-study.com
▶心理系大学院 合格体験記
▶大学院に合格できた理由
▶志望校の探し方
▶参考書まとめ
▶勉強法まとめ
▶心理系大学院受験 概要
このサイトは、通信制大学での学習や大学院受験の情報集めで苦労した経験から、少しでも同じ境遇の人の役に立ちたいと考え、立ち上げました。
ありがたいことに想像以上の方に閲覧していただいています。
「信頼できる情報が少ない中、参考になった」「心理学を学ぶ一歩を踏み出すきっかけとなった」というお声もいただいています。
自分としては、できるだけ長期間、サイト運営を継続したいと考えています。
もし「このサイトが役に立った」「もっと長く運営してほしい」「記事数を増やしてほしい」と感じてくれる方がいらっしゃいましたら、投げ銭していただけるとサイト運営のモチベーションになります。
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