公認心理師・臨床心理士を目指している心理系大学院生向けに、心理職の就職活動のスケジュールや流れをまとめました。
公認心理師・臨床心理士・国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つ筆者が、「資格取得見込み」で行う就職活動において、「いつ」「何をすればいいのか」を「民間と公務員」・「常勤と非常勤」の違いから考察しています。
今回、情報をまとめる中で、特に「公務員の常勤職」を目指している人は、就職活動や情報収集をM1の早い段階から集める必要があると感じました。
就職活動の見通しを立てたい人、早めに動き始めたい人はぜひ読んでみてください。
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はじめに
この記事の対象は、現役の心理系大学院生です。
大学院修了後の4月から新しい職場で働き始めることを想定したスケジュールをまとめています。
既に心理職として働いている人や年度途中で採用されることを見込んだ就活とは異なるスケジュール感となることをご理解ください。
なお、あくまでも筆者の観測範囲内で調査し、まとめた情報になります。間違えている可能性もあります。
職場や時期によってスケジュールや求人が出る方法、タイミングなどは異なるので、ご注意ください。各自の責任で一次情報を集めることをおすすめします。
心理系大学院を修了した後の進路とは?
そもそも、心理系大学院を修了した後、どのような進路があるのでしょうか。
主に、「心理職として働く」「博士課程に進学して研究を続ける」「心理職とは関係のない民間企業で働く」の3種類があると考えています。
今回は、「心理職として働く」人を対象にして、情報をまとめます。
「心理職として働く」中には、とってもざっくり分類すると、「組織に雇用されて働く人」と、「個人事業主として業務委託を受けながら働く人」の2種類がいると考えられます。
今回の記事は、大学院修了直後の人を対象としているので、「組織に雇用されて働く」働き方を想定した情報をまとめます。
今回は組織に雇用されて働く人を「公務員の常勤職」「公務員の非常勤職(会計年度職員など)」「民間の常勤職」「民間の非常勤職」の4種類に分けて、就活のスケジュールをまとめてみました。
公務員の常勤職
国家公務員・地方公務員の常勤職になります。
国家公務員の場合、厚生労働省や法務省において、心理学を活かせる職場の採用枠があります。
メジャーなものだと、法務省の法務技官(心理)(矯正心理専門職)や、厚生労働省の人間科学職、裁判所の家庭裁判所調査官などでしょうか。
また、警察庁や防衛省などにも心理学を活かせる業務があるみたいです。詳しくは各自で調べてみてください。
国家公務員なので、全国転勤に対応できるか?という視点も必要です。
地方公務員の場合、児童相談所や子ども家庭支援センター、発達支援センター・療育センター、母子保健センター・保健所、精神保健福祉センターや保健所、教育委員会、公立病院、警察署などで働くことが想定されます。(多すぎて書ききれません)
心理職が働いている部署が多くある自治体の場合、ジョブローテションで部署を異動していく働き方も想定されます。自分の希望している部署・領域で働けない可能性も視野に入れる必要があります。
例えば、愛知県が発行している心理職の「キャリアアップガイド」を見てみると、イメージしやすいかもしれません。
どちらも、公務員試験(筆記試験・面接試験など)を受けて、合格する必要があります。
また、公立病院や警察の心理職といった場合、一般的な自治体単位の求人とは別に、それぞれの組織ごとに採用情報が出ていることもあります。
例えば、警察署の心理カウンセラーは、各都道府県の警察署のHPに採用情報が出ています。毎年1名~若干名の採用枠の自治体が多く、狭き門であると思われます。
また、必ずしも「公認心理師・臨床心理士」の資格を必須としているわけではない採用区分も多いです。
大卒資格があれば応募できる職場も多いので、募集要項などをよく確認しておきましょう。
公務員の非常勤職(会計年度職員など)
公務員の非常勤職です。月1~週5まで、様々な働き方での求人情報が出ています。
1年間の契約である会計年度職員としての採用枠が多い印象です。
非常勤掛持ちで色々な職場で働きたいと考えている人の就職先の候補となります。
児童相談所、子ども家庭支援センター、発達支援や療育関係、保健所、精神保健福祉センター、教育委員会(スクールカウンセラー・教育相談)、人事部、公立病院などで働くことが想定されます。
それぞれの部署単位で求人が出ていることが多く、ある程度職務内容や勤務場所を想定したうえで求人に申込むことができます。
公務員の非常勤職は「資格取得見込み」でも応募できる求人がそれなりにある印象です。もちろん資格必須の職場もあります。
同じ職場(例えば児童相談所)でも、自治体によって「資格取得見込みで応募可」な職場と「資格取得見込み応募不可・○○の検査が一人で実施できること」などの条件がある職場があります。
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民間の常勤職
民間企業の常勤職です。病院やクリニック、放デイや発達支援関係、就労支援施設や児童養護施設といった福祉関係、産業関係のEAP、など色々な職場があります。
「資格取得見込み」で採用枠がある民間の常勤職は少ないかもしれませんが、いくつか見かけたこともあるので、探してみる価値はあると思います。
求人の出る時期などは様々です。
大学の教員からの紹介で情報を得ることもあるかもしれません。
民間の非常勤職
民間企業の非常勤職です。
こちらも、病院やクリニック、放デイや発達支援関係、就労支援施設や福祉関係、産業関係、教育関係など色々な職場があります。職場の種類が多すぎて、書ききれないので、各自で探してみてください。
欠員が出たタイミングで求人が出る流れが多く、採用タイミングも流動的です。
年度末に人の動きが増える(転職・退職など)タイミングで空きが出れば、求人が出るといった流れが想定されますが、必ずしも採用が出るわけでもないのが難しいところです。
こちらも、大学の教員からの紹介で情報を得ることもあるかもしれません。
博士課程進学
非常勤の仕事を掛け持ちしながら研究をする人が多い印象です。
大学での非常勤講師やTA、公務員や民間の非常勤などで週に数日働きつつ、研究を進めるといったスケジュールで過ごしている人をよく聞きます。
実習や修論で忙しい中でも、博士課程の選考スケジュールを忘れずにチェックし、博士課程の研究計画書を作ったり、面接対策をする必要があります。
就職活動の流れ・やること
大学院2年間の就職活動でやることをまとめました。
情報収集&自分のキャリアを考える
まずは、心理職の仕事について情報収集をして、自分が「どのようなキャリアを歩みたいか」ということを考えていく必要があります。
大学院の2年間では、実習やアルバイトで色々な体験・価値観に触れて視野が広がり、「こんな働き方もあるのか」「こんな領域も面白そう」と新しい発見もあると思います。
また、お金や私生活はもちろん、結婚や子育て・介護などのライフイベントも加味して、自分のライフプランを考え、それに合致するキャリアプランを考えていく必要があると思います。
特に、生きていくのにどれくらいお金が必要なのか、そのお金は希望する職場で稼げそうなのか、社会保険に入れる職場を選んだ方が良いのか、など、金銭的な部分も十分に検討しておくことをおすすめします。
情報収集の方法や、自身のキャリアを考えるために実践したことはこちらの記事で具体的に言及しています。
職場によっては「職場説明会」や「インターンシップ」が実施されているので、それらに参加するのも有用です。
また、それぞれの領域で働いている人が書いた仕事の本も参考になります。心理職の仕事を知りたい人におすすめの本はこちらの記事にまとめました。
求人情報を探す
希望する領域や働き方(常勤・非常勤)などが決まったら、求人情報が出る時期に求人情報を調べました。
公務員の採用情報は、各自治体のHPやハローワーク、「公務in」などでチェックできます。
また、民間企業の求人を探すときに具体的に使ったサイトはこちらの記事で紹介しています。
心理職の求人の探し方をまとめてみた【公認心理師・臨床心理士】
求人情報を見るときは「社会保険に加入できるか」「有給休暇は何日付与されるか」「心理職が何人いる職場か」「賞与の有無」なども確認していました。
詳しくは別の記事にまとめる予定です。
職場によって「職場見学会」「業務説明会」が行われるところや、応募前に「職場見学会」への参加必須のところもあります。事前に情報をチェックしておきましょう。
応募する(書類審査)
気になる求人を見つけたら応募します。応募方法は、インターネット上の応募フォームに入力する、履歴書を郵送する、メールや電話でまずは問い合わせる、など様々です。
作成する書類としては、履歴書・志望動機書・小論文などがあります。証明写真も必要になります。
志望動機書や課題論文については、ある程度の時間とエネルギーをかけて丁寧に取り組みました。また、書類の不備があるとその時点で落とされることも想定されるので、要注意です。
応募する職場によっては、郵送でのやり取りが増える可能性もあるので、予め就活に対応した封筒(白色の角2号・A4角型)やクリアファイルなどを用意しておくと良いと思います。
また、実習や研究の合間を縫って、応募書類を作成し、郵便局で発送するといった時間を確保する必要があるので、余裕を持ったスケジュールを考えておきましょう。
選考(筆記試験・面接試験など)
書類審査を突破したら、選考に進みます。
公務員の常勤職の場合は、筆記試験が課されるのがスタンダードです。その他の職場でも、筆記試験を受ける必要のあるところもあります。
面接試験はほぼすべての職場で実施されます。スーツを着て、面接へ行きました。面接対策の詳細は、他の記事に書く予定です。
また、職場によっては面接試験のときに、「職場見学」を合わせて行う職場もありました。
内定・合格
無事に内定をもらえたら就職活動が終わりです!
必要な書類を職場に提出したり、初出勤日の持ち物やスケジュールなどを電話で確認しておきましょう。
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職種別のスケジュール
上では、ざっくりとした就活の流れをまとめました。
この先では、常勤・非常勤、公務員・民間別に、求人が出る時期や応募スケジュールをまとめます。
なお、筆者が調査した情報であるため、必ずしもすべての職場に当てはまるわけではありません。自分の気になる職場については、各自の責任で調べてください。
公務員の常勤職のスケジュール
・M1の夏 インターンシップ
学部3年生か大学院1年生の夏に、各自治体で学生を対象にインターンシップが実施されます。
必ずしも参加する必要はありませんが、強く希望しているのであれば、行っておくと、職場のイメージが掴めるのでおすすめです。実際に働いている人から職場の雰囲気や、筆記試験の勉強法などを聞くチャンスもあると思います。
なお、インターンシップの募集期間は5~6月頃に行われる職場が多いので、「公務員の常勤職に興味がある!」という人は早め早めの行動が必要です。
受け入れ部署の数は少ないですが、心理職が活躍している部署でのインターン受け入れ実績のある自治体もあります。
インターンシップの情報はこちらの記事にまとめています。
・M1の夏~春 職場説明会
大学院1年の夏頃から職場説明会が始まります。各自治体のHPで案内が出るので、こまめにチェックしておくことをおすすめします。
また、大学院に職場の人が来て、出張説明会をしてくれる機会もあるかもしれません。
説明会の日程はこちらにまとめています。
・M1の夏~春 筆記試験対策
公務員試験では、筆記試験を受ける必要があります。
予備校に行きながら、受験勉強をする人もいます。特に、国家公務員総合職など、倍率の高い難関公務員を目指す人は予備校の利用も視野に入れておきましょう。
また、現在は自治体によっては、SPIや適性検査の受験のみでOKな職場や、論文・面接試験のみで受験できる職場も増えてきています。
希望する自治体・職場で実施されている試験形態を調べて、対策を考えていきましょう。
・M1の2月~M2の夏 出願・受験・面接・内定
大学院1年の2月頃から、出願が始まります。国家公務員の申し込みが一番早く、続い
て、都道府県や特別区、政令指定都市など規模の大きい自治体の出願が始まっていきます。
M2の4月~8月頃?に地方自治体、小さい規模の自治体の募集が順次出てきます。
国家公務員(総合職)を受ける人は、筆記試験の後、官庁訪問や面接が連日続くため、M2前期はかなり忙しくなることが想定されます。
地方から受験する人は官庁訪問するために東京へ行かなければならないため、移動や宿泊を含め、相当の負担となります。
ゼミや実習・授業との兼ね合いを指導教員と相談しておくことをおすすめします。
また、地方公務員を受ける人も筆記試験・面接試験が続くため、負荷が高くなる時期となります。体調管理にも気を付けつつ、頑張ってください。
また、公立病院や独立行政法人などで独立して採用するタイプの職場もあります。
この職場はM2の4月頃~求人が出始めて、応募・試験・面接・内定といったプロセスで進んでいきます。
「資格取得見込み」でも応募できる求人情報を比較的見かけるため、大きな病院での勤務に興味がある人はチェックしてみてください。
公務員の常勤職は、他の非常勤職を受ける人よりも内定が早く出るので、M2の後半を安心して過ごせる、修論や公認心理師試験対策に専念できる、というメリットが考えられます。
公務員の非常勤職のスケジュール
・M2の秋~春
公務員の非常勤職を探している人は、大学院2年生の秋ごろから求人情報をチェックし始めると良いと思います。
筆者調査では早い職場では10月頃から求人情報が出始めて、一番情報が多い時期が12月~2月頃、3月に求人が出る職場も割とある、という印象です。
欠員が出ると求人が出る、というシステムであると考えられるので、必ずしも毎年求人が出るとは限りません。
「昨年度、求人が出ていたから、今年も出るだろう」という見通しが叶わないこともあるので、民間の非常勤職と合わせて広い視点で求人を探すことをおすすめします。
民間の常勤職のスケジュール
・M2の春~ 職場説明会・求人情報
M2の春頃から求人情報が出る職場が多い印象です。早い職場はM1の1月頃から出ているところもあったような…?
職場説明会や見学会、応募のプロセスを経て、選考へ進みます。職場説明会はオンライン・対面の両方で実施されていたり、複数回実施されている職場もあります。
常勤職に興味が無くても、民間で働くことに興味がある人は、職場の情報収集に絶好の機会となるので、積極的に参加してみると良いと思います。
常勤職を募集している職場では、非常勤職も募集している、という職場もあるようです。
選考プロセスやスケジュールはまちまちです。
M2の春頃応募して、夏頃に内定が出る職場が多いかなと思いますが、夏に応募して秋に内定、冬に募集して春に内定、随時募集(気になる人は個人的に連絡してください)、という案内をしている職場もあるので、ケースバイケースです。
こまめに気になる職場のHP等をチェックしたり、問い合わせるなどしてみると見通しが立てやすいと思います。
民間の非常勤職のスケジュール
・M2の秋~春
早い職場だと、M2の10月頃から「4月採用」求人情報が出始める印象です。
こちらも欠員が出次第求人情報が出る、という流れが多いと考えられるため「毎年募集が出る」とは限りません。
オープンにアクセスできる求人だと、「職場のHPのみに求人情報が載っている職場」「Indeedなどの求人サイトのみに情報が載っている職場」、「職場HPと求人サイトの両方に情報が載っている職場」の3パターンがあると筆者は考えています。
また、学会・職能団体のHP、大学院の掲示板を通して求人情報を集めることもできます。
求人情報に賃金や雇用条件が詳しく書かれていない職場もあるため、色々と考えながら情報を集める必要があります。考えるポイントは…別の記事にまとめられたらと思っています。
応募方法は、インターネットの応募フォーム経由、履歴書などを郵送する、個別に電話・メール連絡、など、職場によって選考プロセスもまちまちです。
また、実習先や大学関係者から「○○で働かない?」と個人的に声をかけられて採用となるパターンもあるようです。
職場によっては、M2の3月ギリギリや4月頭頃に出る求人情報もあります。
2月頃に面接を受ける人も多く、公認心理師試験対策との両立が大変な時期でもあります。
周りの同期が次々と内定を得ていくと、焦る気持ちが出て、精神的にしんどくなることも予想されます。自分を労わりつつ、体調管理しつつ、頑張りましょう…
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大学院生が就活する時の注意点
公務員の常勤職を狙う人は早めに動き出す必要がある
先のスケジュールにも書きましたが、公務員の常勤職を狙う人は、他のタイプの人よりも、早めに動き始める必要があります。
特にインターンシップへ参加したい人は、M1の5月頃からインターンの情報収集・応募のプロセスを踏む必要があります。
そのためには、大学院へ入学するタイミングで「公務員の常勤職も検討しよう」と考えておく必要があります。逆算すると、他の働き方を選ぶ人よりも、早いタイミングでキャリアについて考えておく必要があると考えます。
ただし、必ずしもインターンシップに参加する必要はありません。
自治体のスケジュールや難易度にもよりますが、大学院1年生の1月~3月頃から動き始めても十分間に合う人もいるので、焦りすぎることなく、頑張ってください。
実習や修論、公認心理師試験対策との兼ね合いが大変
スケジュールを見ていくと、就活が忙しくなる時期(M2)と大学院生活の実習や修論・公認心理師試験の対策に時間やエネルギーを割かなければならないタイミングが思いっきり被っています。
筆者も実際に就活をして、本当に本当に…大変だと感じました。就活には時間もエネルギーも精神力も相当持っていかれます。
体調管理・スケジュール管理をしっかりして、必要があれば大学教員に相談しつつ、なんとか乗り越えられると良いと思います。
「資格取得見込み」でも採用してもらえるか
求人情報を確認するときは、「資格取得見込み」でも応募できるかを確認しておきましょう。
「資格取得見込み」で応募できても、ライバルは現役の公認心理師・臨床心理士だったりします。…大変ですが、頑張っていきましょう。
また、一部の職場では募集要項に「公認心理師試験に落ちたら、採用を取り消す場合もあります」といった記述がある職場もあります。
内定が得られたからと言って安心せず、試験対策も粛々と取り組む必要があります。
公認心理師試験対策については、こちらの記事にまとめました。
自分の地域の就活スケジュールを把握しよう
常勤・非常勤に関わらず、狙っている職場がある人は、M1の段階から「どのようなタイミング・何月頃に求人が出るか」ということをチェックしておくと、M2時点での就活スケジュールが立てやすいと思います。
都市部は比較的求人が多いため、動き出しが遅くなっても一定の求人を探すことができると思われますが、地方は求人数も少ないので、実際にその地域で就活した人でないと分からないスケジュール・求人の探し方もあると思います。
先輩などを通して事前にリサーチしておくことをおすすめします。
公務員の場合、求人が出始める時期に、「○○県 採用試験」とか「○○市 会計年度職員 求人」など調べておき、どの時期に求人が出るのかなどを見ておくと良いと思います。
民間の場合は、求人サイトや希望する企業のHPをこまめにチェックし、全体の傾向をつかめると良いと思います。
例えば、非常勤の求人だと10月頃に出るのか、2月頃に出るのか、で就活の戦略やスケジュールが変わってくるかと思います。
心理職の仕事や雇用体系について知っておこう
心理職の就職活動の難しさは、「常勤・非常勤」「業務委託」など、雇用形態が複雑であり、それを系統立てて学ぶ機会の少なさにも由来していると考えています。
筆者はフルタイム正社員から、心理職へ転職し、現在は非常勤心理職として働いています。
自分の身を守るためには、雇用形態や賃金、社会保険について学んでおくことが必要だと、ひしひしと感じています。
特に非常勤として働くことを希望している人は、心理職の仕事内容だけでなく、雇用形態や社会保険などについても学び、リスクを把握したうえで働き方や職場を選ぶ必要があると感じます。
「心理職の仕事と私生活 若手心理職のワークライフバランス」という本では、雇用形態やお金、ローン、働き方について、色々な職場で働いている人の視点から書かれています。
筆者も、「就活の軸」を考えるときに大いに参考にさせてもらいました。これから就活を控えている大学院生にぜひ読んでもらいたいです。
また、大学院生時代に内定を取るために実践した「就活戦略」や「体験談」はこちらの記事にかなり具体的に書いています。
▶就活戦略
▶就活体験談
なお、筆者の就職活動の体験記や、職場情報の集め方、働いている心理職の人数を調べる方法などは「心理職のキャリアと就活を考える」というマガジンにまとめています。
記事単体で購入するよりかなりお得な値段にしています。
就活事情について聞ける人が周りに少ない人や、筆者の体験談を読んで視野を広げたい人、効率的に就活を進めたい人はチェックしてみてください。
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まとめ
今回は、心理系大学院に在籍している人向けに、就職活動のスケジュールをまとめました。
雇用形態の複雑さや、大学院生活の忙しさなど、難しいことはたくさんありますが、計画的に就活を進めることで、自分の望むキャリアが歩めることを祈っています。
少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。
また、実際に非常勤心理職として働き始めた筆者が考えたことや日常、ちょっとした裏話はこちらの「駆け出し心理職のつれづれ」に書いています。気になる人はチェックしてみてください。
このサイトには、公認心理師・臨床心理士の試験対策や、心理職のキャリアについて情報をまとめています。
更新情報はX(@mtmt_yama_)をチェックしてください。
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