通信制大学から心理系大学院 合格までの道のり

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大学院に合格した統計学の勉強法①(統計学 スケジュール編)

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最終更新日:2024年6月8日

投稿日:2022年2月14日

 

「心理統計学」について、苦手意識の多い人は多いのではないでしょうか。

公認心理師臨床心理士になるための心理系大学院受験では、心理統計学や心理学研究法についても十分に対策をする必要があります。

この記事では、難関国立大学院に合格した筆者が行った統計学の勉強の流れを、受験前のスケジュールを含めてまとめます

 

自分の受験した大学院は、統計学や研究法についてもかなり詳しく問われる大学院だったので、それなりに力を入れて、勉強しました。

しかし、統計学は苦手意識が強く、本格的に勉強を開始したのは、受験1か月半前からでした。

また、自分は通信制大学聖徳大学)に通っていたので、他の大学とは違い、基本的に独学で統計学を学ぶことになりました。

統計学の知識がほとんどなかった筆者が大学院に合格できる水準まで学力を上げた勉強方法を解説します。

 

 

勉強の流れ

①大学のレポート(研究法・統計学)を書く

時期:受験1年半前

まずは、通っていた大学のレポート課題に取り組みました。教科書を読み、指定されたレポートを書きました。

最初は、何が書いてあるのかさっぱり分かりませんでしたが、繰り返し教科書を読み、なんとかレポートを提出し、試験を受けて単位を取得しました。

使用した教科書はこちらでした。

 

「本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてある初歩の統計の本」は、統計学を始めて勉強する人向けに書かれている本です。

 

「心理学研究法 補訂版」はかなりおすすめの参考書です。

研究計画書の作成に繋がる知識が詰め込まれており、受験対策まで繰り返し読み、かなりボロボロになるまで使い込みました。

 

②スクーリング(応用統計学

時期:受験半年前

大学のスクーリングとして、応用統計学の授業を3日間受けました。

統計学の基礎について、先生が話している映像を見るスタイルでした。とりあえず、課題をこなして提出しました。

やり方は聞けば分かるけど、それでなにをどのように分析しているのか、なぜその分析法使用するのかなどについては正直全く理解していませんでした。

 

 

③「研究法」の用語まとめノート作成

時期:受験3か月前~直前

上記で紹介した「心理学研究法 有斐閣」を用いて、研究法に関連する用語をピックアップし、まとめノートを作成しました。

剰余変数やパイロットテストなど、院試で出そうな用語を抑えつつ、1周しました。

まとめノートで網羅した単語はこちらの記事で紹介しています。

note.com

 

 

④「統計学」の用語まとめノート作成

時期:受験1か月半前~直前

統計学の勉強に本格的に取り組み始めた時点で、院試まで1か月半を切っていたのでかなり焦りました。頭の中には、統計学の用語は一切入っていない状態でした。

t検定や分散分析、因子分析など統計学に関連する用語については、全てまとめノートにまとめて、自分の言葉で説明できるように理解していきました。

 

受験用の統計学の概要を抑えるためには、「公認心理師臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード25 心理統計版」がおすすめです。

いきなり難しい参考書に取り組んでも挫折してしまうため、簡単なレベルの参考書からはじめました。

この参考書は、「受験を突破するための統計学の解説」に特化しており、統計学に苦手意識のある人でもかなり読みやすい内容となっています。

イラストや例え話も多く、気軽に読み始めることができる本です。統計学でつまずいている人にぜひおすすめしたい一冊です。

 

 

⑤予備校の授業

時期:受験1か月半前~1か月前

予備校の映像授業を受け、参考書で理解した知識を補強しました。

統計学はどれだけ自分で理解できているかが重要となるので、納得するまで繰り返し映像授業を見ました。

また、配布されたレジュメがかなり分かりやすく役に立ちました。今までの学習で漏れていた用語について、随時補充していきました。

 

⑥過去問で問題を解く

時期:受験1か月前~直前

統計学・研究法について一通り学習したあと、過去問に取り組みました。模範解答を自分で作成し、足りない部分については、調べて情報を補強しました。

また、志望校の教員が得意とする研究法(量的研究、質的研究など)を調べ、重点的に知識を増やしました。志望校の教員が統計学や研究法の書籍を執筆している場合、その本を確認してみるのもおすすめです。

過去問は数年分を全て3周し、最終的には何も見ずに回答を作成できるレベルにしました。

 

 

⑦予備校の模試・小テスト

時期:受験2週間前~直前

過去問だけでは問題演習が不足していると感じたので、予備校の模試や小テストを解きました。これについても、最低2周以上は取り組み、知識の確認をしていきました。

 

余裕があればやりたかったこと

⑧「心理統計学の基礎」を読んで理解する

研究室訪問をした際に、志望校の先輩からおすすめされた参考書が、「心理統計学の基礎 有斐閣アルマ」です。

「ここに書いてある内容を理解していれば、院試は余裕だよ」とアドバイスされていました。

自分は時間が足りずに、手を付けられませんでした。

 

 

⑨「心理統計学ワークブック」で問題演習をする

問題演習が不足していると感じていたので、「心理統計学ワークブック」で統計学の問題演習を行いたいと考えていました。

しかし、時間が足りず、こちらにも手を付けることができませんでした。

本格的な統計学の問題が出題される大学院を受験する人はこの参考書を理解できる水準まで対策が必要になると思います。

 

まとめ

今回は心理統計学の受験対策についてまとめました。

自分の場合、上記の勉強法で、国立大学院に合格するだけの統計学・研究法の知識を身に付けることができました。

統計学の勉強を進めると先行研究が読めるようになってきます。

前分からなかったことが分かるようになる過程が、とても楽しく感じていました。

 

また、さらに統計学を深めたい人の場合、統計学検定に挑戦したり、統計ソフトを触るなどして学習することができます。

 

勉強のポイントや注意したこと使用した参考書については続きの記事に書いてあるので、ぜひそちらもチェックしてみてください。

 

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