今回は、臨床心理士指定大学院、公認心理師対応大学院の受験勉強をする際に予備校に通った理由について書きます。
自分は、社会人から通信制大学心理学科に3年次編入し、心理学をイチから勉強し始めました。
約1年半の受験勉強期間を経て、4年の冬のタイミングで大学院入試を受け、無事に第一志望校に合格することができました。
普通の大学生とは背景が異なることを頭の片隅に置きながら、この記事を読んでもらえると幸いです。
- 今まで心理学の勉強をしたことがなかったから
- 通信制大学の勉強だけでは受験対策が不十分だと思ったから
- 研究計画書の作成方法が分からなかったから
- 研究室の所属、卒論執筆ができなかったから
- 研究計画書を添削してくれる人がいなかったから
- 自力で入手できる情報量に限界があったから
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今まで心理学の勉強をしたことがなかったから
通信制大学へ入学する前は、全く別の業界で働いていたため、心理学の知識は全くありませんでした。通信制大学に3年次編入した翌年には大学院受験をすることになるスケジュールでした。
通常の大学生は4年かけて心理学を学んでいるのに対し、自分は1年と少しの勉強期間で同じフィールドに立って受験戦争を勝ち抜くためには、中途半端な勉強では太刀打ちできないと考えました。
通信制大学の勉強だけでは受験対策が不十分だと思ったから
普通の大学とは違い、通信制大学は教授から授業を受けられる機会がとても少ないです。
基本的には、教科書読み、独学でレポートや試験に取り組みます。しかし、独学には限界があります。
教科書を読むだけではさっぱり分からない・理解できないことも多くありました。
また、通信制大学の課題をこなしたからといって、受験で戦える心理学の知識が身に付くわけでもありませんでした。
そのため、一度、心理学について人の説明を受けながら、一通り学ぶ必要があると考えました。
研究計画書の作成方法が分からなかったから
予備校に通った一番の理由は研究計画書の作成のためです。
臨床心理士指定大学院や公認心理師対応大学院の大学院受験では、研究計画書を提出する必要があります。
しかし、下に書いているように、自分が通っていた聖徳大学では、卒論の執筆や研究室への所属ができません。そのため、研究ができる環境が一切ありませんでした。
また、昔通っていた大学で執筆した卒業論文は心理学と全く関係ない理系分野でした。
理系の論文と心理学の論文は、研究方法もお作法も全く異なります。
上記の理由から、自分は、心理学の研究計画書の作成方法が全く分かりませんでした。
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研究室の所属、卒論執筆ができなかったから
通常の大学であれば、研究室やゼミに所属したり、卒業論文を執筆するための指導を受けることができると思います。
しかし、聖徳大学の通信制では、そのような指導を一切受けることができません。
そのため、心理学の研究計画書の作成方法について学ぶ場所・手段がありませんでした。
そこで、予備校で研究計画書の作成方法を学ぶことにしました。
研究計画書を添削してくれる人がいなかったから
研究計画書を作成したとしても、一人で作成したものが完璧な状態とは限りません。
素人が作成した研究計画書は、研究者から見たら、完成度のとても低い研究計画書となってしまいます。
大学院としては、ある程度研究をする能力を持っている学生を採るために、研究計画書の作成を受験の段階で求めてきます。
素人が作成した完成度20%の研究計画書では、大学院受験に合格することはできません。
添削を受けて、研究計画書のクオリティを上げる必要がありました。
しかし、通信制大学に通っていたため、添削を頼める先輩や先生がいませんでした。
そのため、予備校で研究計画書の添削を頼むことにしました。
仮に心理学や英語の勉強は独学でする、と決めている人でも、周囲に添削を頼める人がいない場合、研究計画書の添削だけは、予備校を頼る必要があると思います。
研究計画書の作成方法については、こちらのリンクにまとめてあります。
自力で入手できる情報量に限界があったから
通信制大学に通っていたため、独力で手に入る情報量に限りがありました。
また、外部受験を検討していたので(実際に外部受験をしました)、志望する大学院についての情報をなんとかして入手する必要がありました。
予備校には各大学院の情報や、過去問が集約されています。また、志望校や併願校について相談できる相手が必要だと考えたため、予備校に入ることにしました。
大学院受験に関する情報集めのノウハウは、こちらのリンクにまとめてあります。
以上が、自分が大学院受験をするにあたり、予備校に課金をした理由です。
予備校に通わずに、大学院受験することも検討しましたが、予備校に通わずに受験に失敗して1年間浪人するのであれば、予備校にお金を払って1年で合格した方が、生涯年収的に得かな、など考えました。
あくまでも個人の体験談ですが、予備校に通うかどうか迷っている人の参考になれば幸いです。
▶心理系大学院 Q&A集
▶合格体験記
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