不登校の子どもや不登校の子どもを見守る親・家族、不登校だった子どもが成長して大人になった姿など、「不登校」がテーマの一部となっている小説を紹介します。
なお、当記事で紹介しているすべての小説のメインテーマが「不登校」というわけではありません。小説内の一部分のみでも「不登校」要素が入っているものを紹介しています。
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不登校の子どもや親・家族が登場する小説
かがみの孤城 辻村深月
学校での居場所を無くし、家に閉じこもっていた女子中学生・主人公のこころ。母親の小さな機微や言動に一喜一憂しながら、外の気配を伺い、苦しむ生活をしている中、突然部屋の鏡が光り出します。鏡を潜り抜けた先では、同じく学校に行っていない7人の子どもがいて…?居場所とは何か、生きづらさとは何かを考えさせられる一冊です。
本屋大賞を受賞し、アニメ映画化もされているため、知っている人も多い作品だと思います。
文庫本は上下巻に分かれています。
上巻
下巻
コミック版も発売されているので、こちらもよければチェックしてみてください。
晴天の迷いクジラ 窪美澄
母の強い干渉を受けながら育った女子高生の正子。父の仕事の都合で転校を繰り返し、仲のいい友人もほとんどいない中、高校入学後、気さくに話しかけてくる同級生の海老君と海老君の双子の姉・忍と仲良くなり、自由な世界を教えてもらうが…?
さらに、激務と失恋でうつ病になった24歳のサラリーマン由人と、その会社の社長の48歳・野乃花のエピソードを交えながら、物語は進んでいきます。
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西の魔女が死んだ 梨木香歩
中学校進学後、すぐに学校に行くことが難しくなった女子中学生のまい。母の提案で1か月間、祖母の家で過ごすことになる。自然に囲まれた環境で、祖母との交流を通して、「自分で決める」ことを学んでいく。
併録されている「渡りの一日」では、その後のまいの様子や成長を読むことができます。
祖母が伝えたかったことは何だったんだろう、なにがまいを変えたのだろう、と考えさせられる1冊です。
シアター! 有川浩
物心ついたころからいじめられ、小1の終わり頃には、保健室登校もままならなくなってしまった巧。
心配した父に誘われて参加した演劇ワークショップで才能を開花させ、新しい道が開かれていく。不登校を乗り越え、大学生の時に設立した劇団の主宰として巧は活躍するも、劇団に300万円の負債が発覚する…!
3歳上の兄・司や劇団員と力を合わせて負債を返すために奔走していくお話です。
幼いころの傷つきを抱えながらも、周りに頼りながら劇団の主宰として成長していく巧や劇団員に力をもらえます。
ハマった人はぜひ「シアター!2」も読んでみてください…!
個人的に元気をもらえる大好きな小説です。
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まとめ
今回は、不登校の子どもや親・家族が登場する小説をまとめました。
不登校で苦しむ場面だけでなく、不登校を乗り越えた先での成長を感じることのできる小説です。
「こんな小説もあるよ!」というおすすめがあれば、ぜひコメントなどで教えてもらえると嬉しいです。
また、Amazon Primeに加入することで、映画「かがみの孤城」を見ることができます。*1
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*1:2024年6月現在。状況によって無料公開が停止される場合があるので、各自ご確認ください。