今回は、心理系大学院受験の合格体験談をまとめます。
公認心理師対応大学院・臨床心理士指定大学院へ、約1年半の受験勉強を経て、第一志望校の国立大学院に合格しました。
自分の場合、社会人他学部出身者として外部受験をしたため、情報集めなどに大変苦労しました。
公認心理師や臨床心理士を目指して大学院へ通う場合、普通の大学院受験対策だけでは足りません。
特に、研究計画書を作成し、出願時に大学院へ提出する必要があるため、事前準備に時間をかける必要があります。
今回は、大学院受験のための研究室訪問や受験勉強(心理学・英語・研究計画書)、入試本番の面接などについてまとめました。
- 1.大学院受験を決める
- 2.情報を集める
- 3.予備校に通う
- 4.志望校を決める
- 5.受験勉強をする(心理学・英語・統計学)
- 6.研究計画書を作成する
- 7.研究室訪問をする
- 8.出願する
- 9.面接対策をする
- 10.受験する
- 11.合格発表
- 12.メンタルの保ち方など
- 13.スケジュール・勉強時間や費用
- 14.よく聞かれること
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1.大学院受験を決める
社会人として働く中で、「公認心理師・臨床心理士」になりたいと考え、大学院を受験することを決めました。
公認心理師の資格を取るためには、学部に通い単位を取得する必要があったため、まずは通信制大学の聖徳大学に3年次編入しました。
聖徳大学での学習については、こちら詳しくまとめました。
2.情報を集める
大学院受験を決めた直後は、大学院受験とはどのようなものなのか、臨床心理士・公認心理師を目指すとはどのようなことなのか、どのような大学院があるのか、など何も知らなかったため、まずは情報を集めることにしました。
自分の場合、社会人から大学院へ進学することを決めたうえ、自分の周りに心理学を学んだことのある知り合いはいませんでした。入学した聖徳大学も通信制大学だったため、知り合いをつくって情報を入手することは大変困難でした。
インターネット上の情報や、大学院説明会へ参加するなどして、情報を集めました。
心理系大学院の大学生活や受験勉強の概要を知りたい方には、こちらの参考書がおすすめです。
・合格ナビ!公認心理師・臨床心理士大学院 研究計画書 東京図書
この参考書は、研究計画書の作成方法だけでなく、公認心理師や臨床心理士の資格や仕事について、大学院受験の基礎知識、志望校の選び方や大学院生活~就職活動にかけて、これから公認心理師を目指す人が必要となる情報やエッセンスが多く詰まっています。
大学院受験対策はもちろん、心理系大学院へ進学するか迷っている人が大学院生活のリアルを知る手掛かりになる1冊です。
大学院生活や就職活動など先を見据えて動きたい人にもおすすめです。
大学院や教授についての情報集めのノウハウは、下記のリンクにまとめてあります。
また、大学院受験対策に必要なこと、大学院受験の概要をまとめました。
3.予備校に通う
自分は心理学の勉強を過去にしたことはありませんでした。そのため、受験勉強を開始した時点では、心理学の知識は一切ありませんでした。
通信制大学で勉強を進める中で、独学の限界を感じたため、予備校に通うことにしました。
いくつかの予備校の説明会や体験授業を受けて、自分の納得した予備校に通学することを決めました。
予備校では、心理学・英語の受験対策・講義を受けたり、研究計画書の作成指導・添削をしてもらいました。また、志望校を決めるために必要な情報を提供してもらったり、大学院の過去問をもらったりしました。面接対策もしてもらいました。
▶予備校を選ぶポイント
▶予備校に通った理由
▶予備校に行くべきか?
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4.志望校を決める
情報を一通り集めたあと、志望校を決めました。
大学院選びに失敗したくなかったため、志望校を決めるときには、考えるべきことがたくさんありました。
自分が志望校を決めるときに考えたことについては、この記事にまとめました。
また、より詳細な大学院の内部情報を追加した記事がこちらです。
自分の体験談や、先輩・先生・臨床心理士の先生から聞いた情報、20校以上の大学院説明会に出席した経験から「受験する前に知りたかった情報」をまとめています。
大学院選びに絶対に失敗したくない人、心理系大学院の大学生活があまり想像できていない人、身近に心理系大学院に通う人がいない方に、特におすすめです。
5.受験勉強をする(心理学・英語・統計学)
当たり前ですが、大学院に入学するためには、まず筆記試験を突破する必要がありました。
心理学や英語、統計学の勉強をしました。大学受験をした時以来に、必死に勉強をしました。
それぞれの勉強法について、勉強スケジュールや使用した参考書をまとめました。
自分が受験勉強で使用したおすすめの参考書一覧はこちらです。
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6.研究計画書を作成する
心理学の大学院受験の大きな特徴といえるのが「研究計画書」の作成です。
今まで研究計画書を作成したことはなかったため、まずは研究計画書の作り方や、心理学の研究とはなにをするのか、といったところから勉強をしました。
研究計画書の作成では、予備校に全面的にフォローしてもらいました。ひとりでは絶対に完成させることはできませんでした。
受験勉強自体は独学でも突破できると思いますが、身近に心理学や研究について詳しく聞ける先生や先輩・知り合いがいない場合、研究計画書の作成だけは予備校などのプロに依頼する必要があると思います。
▶スケジュール
▶参考書
▶研究テーマの決め方
7.研究室訪問をする
志望校がある程度絞れ、自分の研究したい内容が固まってきた段階で、研究室訪問に行きました。
志望する教授の論文を読み、アポ取りメールを送り、日程調整をして、研究室訪問を行いました。
とても緊張しましたが、指導教官は2年間の大学院生活のカギを握る超重要人物です。大学院選びに失敗しないためにも、研究室訪問は受験前に絶対行うべきだと考えています。
(大学院によっては、出願前の研究室訪問が必須の場合もあります。募集要項や大学院説明会の内容をしっかり確認しましょう)
8.出願する
受験の1~2か月前に出願をしました。
過去の大学で書いた卒業論文を引っ張り出したり、成績証明書や卒業証明書などの書類を取り寄せたり、出願書類の作成のために、やることがたくさんありました。
特に、大学から証明書を発行してもらうまでには時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールで出願書類を作成することが必要です。
9.面接対策をする
大学院受験は筆記試験だけでなく、面接試験もあります。
面接試験では、研究計画書や志望動機などについて聞かれます。
あまり多くの時間はかけられませんでしたが、予備校や友人に付き合ってもらい、面接の練習を行いました。
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10.受験する
受験当日がやってきました。
緊張しましたが、自分が勉強してきたことを精一杯発揮できるように、脳をフル回転させながら臨みました。
マスクを着けながら長時間机に向かい続けると、かなり体力が奪われるよと、友人から聞いていたので、数日前からマスクをつけながら勉強をしていました。
11.合格発表
無事に第一志望校に合格できました。数年間の中で一番うれしい日でした。
12.メンタルの保ち方など
受験前は早寝早起きの生活リズムにする(受験当日の試験時間に脳のパフォーマンスが最高の状態になるようにする)、3食しっかり食べる、ストレスをためない、毎日30分散歩をするなど、受験直前期は自分の心身の状態をいい状態で維持できるような工夫をしていました。
▶大学院に合格できた理由
受験勉強中、何度も心が折れかけました。
この記事には、メンタル維持に工夫していたことをまとめています。
▶受験勉強で心が折れそうな人へ
▶受験直前期の過ごし方
13.スケジュール・勉強時間や費用
大学院受験にかけた勉強時間や費用は下の記事にまとめました。
▶大学院受験のスケジュール
▶合格までの勉強時間
▶受験に必要な費用
14.よく聞かれること
大学院受験生からよく質問されることはこちらにまとめました。
このサイトは、国立大学院に合格した受験勉強や情報収集のノウハウをまとめています。
心理系大学院の合格を目指す人、特に社会人出身者や外部受験をする人に役立つ情報をまとめています。
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