最終更新日:2024年4月3日
投稿日:2022年2月15日
この記事では、社会人から心理系大学院へ進学した筆者が、1年半の受験勉強を経て大学院へ合格したスケジュールを全てまとめます。
筆者は社会人から公認心理師・臨床心理士になるために通信制大学へ通い、心理系大学院へ合格しました。
大学院の情報集め、志望する大学院や研究室を決めた時期、勉強を本格的に始めた時期をまとめます。
公認心理師や臨床心理士を目指して、心理系の大学院受験を決めた人が、最初にぶつかる壁は「どの大学院を受験するか」「いつごろまでに志望校を決めたらいいのか」という悩みだと思います。
内部進学を予定している人は、あまり関係ないかもしれませんが、社会人から大学院へ進学する人、外部進学を考えている人にとっては、志望校を決定するために、大学院の情報集めは非常に重要となります。
心理学を勉強している友人がいない、通信制大学では研究室に所属できない、といった条件の中で、大学院の情報を集めるのは大変でした。
また、社会人だったため、当初のスケジュール通りに受験が進まない、受験予定を繰り下げるといった対応をすることもありました。最終的に、自分の納得する志望校を決定し、無事に合格することができました。
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志望校決定までのスケジュール
3年4月 通信制大学 3年次編入
通信制大学に入学し、心理学の勉強を開始しました。
この時点で「通信制大学を卒業したら、大学院へ進学する」ということだけ決まっていました。
手元に情報が一切なかったので、まずはHPを利用して臨床心理士や公認心理師の資格が取得できる大学院を調べました。
3年6月 大学院説明会へ参加開始
オンラインで行われる大学院の説明会へ参加しはじめました。
説明会は大学院によって、開催時期が異なります。だいたい5~9月頃に開催する大学院が多いです。
しかし、一部の大学院は、1月や4月など、外れた時期に説明会を開催する大学院もあるので注意が必要です。
気になった大学院の説明会には極力出席し、大学院ごとの違いや特色、臨床心理学の修士課程ならではの文化を少しずつ取り入れていきました。
この時点では、大学院の生活スタイルや、何を基準に大学院を選んだらいいのか、さっぱりわかりませんでした。
4年生の夏までに、合計で15校以上の大学院説明会へ参加しました。
大学院の説明会の日程はこちらの記事にまとめています。
3年8月 予備校の情報収集開始
この時点で、通信制大学での学習だけでは、受験に合格できるだけの実力をつけることは難しいことを悟りました。
そして、予備校の情報を集め、比較検討を開始しました。
3年10月 予備校へ入学
予備校へ入学しました。予備校から、大学院の情報の一覧リストをもらえたのですが、このリストがとても役に立ちました。
また、予備校の先生に志望校について相談し、アドバイスをもらいました。
過去問も沢山あったため、自分で過去問を集める手間が省けました。
3年12月 実験協力者として、心理学の実験に参加
コロナが一度落ち着いてきたタイミングで、研究の実験協力者の募集が多く出るようになりました。
大学院にいる学生の雰囲気や、あわよくば教授と話せる機会を得られるのではないかという期待を持ち、いくつかの大学の実験に被験者として参加しました。
何名かの学生と運良く仲良くなり、その大学についての情報をもらうことができました。この時に知り合った学生の方と、いまでもやり取りが続いていたりします。
外部受験生が大学院の情報を集めるためにできることはこちらの記事にまとめました。
3年1月 志望校A決定
志望校Aが決定しました。この時点では、まだ研究室訪問はしていませんでした。
4年の夏受験の合格を目指し、受験勉強を少しずつ始めていきました。
4年4月 志望校Aの夏受験を諦める
仕事や大学の授業日程、実習などの関係から、4年の夏受験を諦めざるを得ない状況となりました。最短でも受験できるのは4年の冬受験となりました。
再度、志望校を決めるため、併願校を決めるために大学院の情報を集め始めました。
4年6月~9月 大学院説明会への参加
ほぼ毎週のように、大学院説明会へ参加しました。
オンライン開催をしてくれる大学院が多く、とても助かりました。対面で開催している大学院へ、直接話を聴きに行くこともありました。
大学院ごとの比較一覧表を作成し、志望校の候補を決めていきました。
大学院の志望校を決めるときに考えたこと 【臨床心理士・公認心理師】 - 通信制大学で心理学を学ぶ【公認心理師を目指して】
4年10月 志望校A、B、C、Dの研究室訪問 志望校決定
志望校の教授にアポを取り、研究室訪問を行いました。自分のやりたい研究ができるのか、教授との相性は良さそうか、などについて考え、比較を行い、最終的な志望校を決定しました。
研究室訪問をする前は、教授の論文を読み、質問事項を予めメールで送るなど、かなり準備に時間をかけ、後悔のない時間を過ごすよう心掛けました。
教授によっては、大学院生と直接話をする時間を作ってくれる先生もいました。
4年冬 志望校受験→合格
自分の納得する志望校を決定し、無事に受験に合格することができました。
冬受験は、合格者数が少ない大学院がほとんどなので、夏受験と比較して難易度が上がります。冬受験を検討している人は、要注意です。
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やってよかったと思うこと
3年の春から大学院の情報を集め始めた
大学院の情報集めを、かなり早い段階から始めたことによって、受験の難しさや、大学院ごとに全然特色が違うことが分かりました。
情報収集には時間と手間がかかるので、早めに開始することで、4年生になってから受験勉強の時間を確保することに繋がりました。
また、常に受験を意識しながら勉強に取り組むことができました。その結果、志望校への合格に繋がったと思っています。
心理学実験に被験者として参加した
心理学の実験に参加することで、内部の学生や先輩とつながりを作ることができました。インターネットや説明会で分かる情報より、ずっと詳しい情報を教えてもらうことができました。
合格者から直接聞ける、受験対策、面接対策は何よりも貴重な情報でした。
また、通信制大学では、すべてオンライン授業だったので、全然友人ができませんでしたが、外部に心理学を学んでいる知り合いを作ることで、孤独からも少し抜け出せました。
予備校に入学した
予備校に入学し、大学院の一覧リストをもらいました。これが、志望校の候補を選ぶ上で、とても役に立ちました。
また、併願校などの相談に乗ってもらえたのも、助かりました。
予備校については、自分の知識量や情報へのアクセス度によって利用すべきかどうかが変わってくると思います。
大学院についての情報を集め、比較・検討するのはとても大変です。
自分が、どこに重点を置いて大学院を選んだのか、大学院説明会や研究室訪問でどのような質問をしたのかについては、下の記事に書いてあるので、ぜひこちらも参考にしてください。
また、大学院生活の体験談を踏まえた志望校の選び方については、こちらの記事にまとめています。
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まとめ
今回は、社会人から心理系大学院へ進学した筆者の心理系大学院の志望校を決めたスケジュールをまとめました。
国立大学院に合格した受験勉強や大学院生活のリアルについては、他の記事ににまとめています。
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