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【小説まとめ】心理学を学ぶ人におすすめの小説

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最終更新日:2023年6月30日

投稿日:2023年6月30日

 

心理学を学んでいる人、心理学に興味のある人におすすめの小説を紹介します。

大学院で心理学を学んでいる筆者の趣味のひとつが「読書」なのですが、心理学を学び始めてから、小説を読むときの視点が変化していると感じています。

数ある小説の中から「心に残った」「心理学の視点からも勉強になる」と感じた小説をまとめてみました。個人的な好み・趣味であることをご了承ください。

できるだけネタバレは防ぎますが、あくまでも自分用の小説メモ、本棚といった感覚で記録していく予定です。

 

 

 

「カラフル」森絵都

中学生の時に何度も繰り返し読んだ本ですが、大人になって心理学を学んでから読むと一味違った感想を持ち、驚いた本です。有名なので、書店や図書館で目にしたことのある人も多いと思います。

中学生男子の学校での友人関係や家族間との葛藤、思春期として成長していく姿、受験に対する気持ちの変化が描かれています。お父さんと釣りに行く場面の言葉に思わず涙しました。主人公は不器用だけど、応援したくなるような、そんな小説です。

 

 

池袋ウエストゲートパーク」シリーズ 石田衣良

池袋で果物屋を営む母と暮らす主人公のマコト。池袋を舞台に、街で起こる様々なトラブルを解決していきます。1つ1つの物語が短編小説となっていて、その時代で社会現象となっている問題が背景にあるトラブル(いじめ・Youtuber・不登校ブラック企業など…)が次々と出てきます。

シリーズ化していますが、どの巻からでも楽しめるように書かれています。

色んなトピックに出会えるので、研究テーマを探している人にもおすすめです。

 

 

「正欲」浅井リョウ

最近読んで一番インパクトに残っている小説です。

導入の文章の意味が、読み進めていくうちにだんだん分かってきます。私が「正しい」と思っている価値観は、本当に正しいのか?ということを考えさせられます。自分の「当たり前」だと思っていることをイチから見つめなおすきっかけになります。

不登校Youtubeをはじめる少年と少年に向き合えない検察務めの父親、トラウマを抱えながらダイバーシティについて考える女子大学生とダンス部に所属する男子学生、地方都市で静かに暮らす不思議な男女が登場します。

 

 

 

「ファーストラヴ」島本理生

公認心理師が主人公の珍しい小説です。父親を殺した女子大学生の真実に迫るために、公認心理師の主人公が奔走していく物語です。事件の背景を探るうちに、主人公の内面や過去の葛藤も登場します。

北川恵子さんが主演の映画にもなったので、知っている人も多いかもしれません。

映画『ファーストラヴ』公式サイト

 

 

 

かがみの孤城辻村深月

中学1年生の女子の主人公が、学校に行けず家で引きこもっていたら、突然自宅の鏡が光りだし、気が付いたらお城の中に。そこは不登校になった子どもたちが集まる不思議なお城でした。学校に行っていない中学生の男女7人が集まり、解けない謎に挑戦していきます。

不登校の子供たちの色々な背景や人間関係に思いを馳せながら読みました。中学生の子どもたちの繊細さと強さの両方が描かれています。

必ずしもいじめを受けたから不登校になるわけではないといった当たり前のことや、子どもの持つエネルギーや強さを考えさせられます。ネタバレになるので書きませんが、最後の展開がとても好きです。

こちらも映画化されているので、気になる方はアニメ映画もぜひ。

映画『かがみの孤城』公式サイト

 

 

 

まだまだ書ききれていないので、少しずつ本を増やしていく予定です。

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