最終更新日:2023年3月31日
投稿日:2022年4月29日
今回は、公認心理師実習の自己開拓で電話をかける前に確認すべきことを解説します。
聖徳大学では、公認心理師の実習へ行くために、実習先を自己開拓する必要があります。
自己開拓に苦戦している学生を多く見かけますが、「そもそも電話のかけ方大丈夫?」と心配になる場面を見てきました。
何十件も電話をかけて断られている人は、そもそも電話のかけ方自体が間違っている可能性があります。
人脈・コネなしから5件以内の電話で自己開拓に成功した筆者が、電話をかける前に確認すべきことをまとめました。
あくまでも個人的な見解です。実習を受け入れる側の方から読むと、不十分な点もあるかもしれませんが、ご容赦ください。*1
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はじめに
大前提の話になりますが、「社会人としてのマナー」は身についているでしょうか。
聖徳大学の通信課程に通っている学生は、高校卒業後に18歳で入学した人から、社会人経験の豊富な大人まで色々な背景を持った学生がいると思います。
「自己開拓をする」というのは、大前提として「社会人として態度が見られている」と言っても過言ではありません。学生ではなく、「ひとりの社会人」として振る舞う必要があると考えています。
自己開拓で希望する実習先に電話をするのと、友達や家族に電話をかけるのとは訳が違います。
何も調べず、適当な言葉遣いや態度で電話をかけてきた見知らぬ学生を、施設側は受け入れたいと思うでしょうか?
少し厳しい言葉になりますが、手あたり次第に「数打てば当たる戦法」で、適当な態度で電話をかけている人は、実習先を見つけることが難しいと考えています。
自分が実習先の担当者だったら、適当な言葉遣い・態度で電話をかけている学生を受け入れたいとは思いません。
そのため、電話をかける前に、しっかりと準備をしましょう。
事前準備を一切せずに、ネットで適当に調べて出てきた病院やクリニックに対し、片っ端から電話をかけても受け入れてもらうのは難しいのではないでしょうか。
自己開拓で必要なこと
筆者が、実習先の自己開拓をするうえで、最低限必要だと考えていることは、以下の4つになります。
・社会人としてのマナー
・実習に関する知識
・熟考された志望理由
・実習生としての態度
社会人としてのマナーの中には、電話のかけ方はもちろん、コミュニケーション能力や、分かりやすく相手に説明する力、書類を整理する力などがあると考えています。
社会人としてのマナー
今回は、社会人として電話をかけるときのマナーについて詳しく書いてみます。
一度社会人として働いたことがある人は分かると思いますが、友人や家族と電話をする時と、仕事相手の人に電話をかける時では、話し方やマナーなどが全く違います。
実習先の自己開拓では、「社会人として」のマナーや振る舞いが求められます。
社会人としての振る舞いは、一朝一夕で身に付くものではありませんが、何も調べずに特攻するのと、少し調べてシュミレーションしてから電話するのとでは、相手の受け取り方が全然違うと思います。
自分が実習先に電話をかける時に気を付けていたことや、具体的な話し方はこちらの記事にまとめました。
こちらの記事では、今まで社会人経験のない人や電話をかける自信がない人でも、きちんと電話をかけられるように、電話のかけ方を具体的な会話文を交えながら、詳しく解説しました。
実習に関する知識
突然ですが、実習に関する知識や情報は理解していますか?
大学から配布された書類は読み込んでいますか?
実習の概要を分かりやすく相手に説明することはできますか?
いきなり「実習をさせてほしい」と電話がかかってきても、過去に実習生を受け入れた実績のあるクリニック・病院でない限り、実習の概要や日数などは知りません。聖徳大学や通信制大学の存在自体知らない人がほとんどだと思います。
実習に関する情報を自分で整理し、分かりやすく説明する練習をしておきましょう。
自分は、電話をかける前にクリニックから質問されそうなことをまとめた、「想定問答集」を作成しました。
想定問答集を作成しておいたおかげで、実習に関する情報が整理されたうえ、電話でもスムーズに受け答えすることができました。
電話に慣れていない人ほど、「想定問答集」を作成して損はないと思います。
「想定質問集」に書いた具体的な質問内容はこちらの記事にまとめました。
熟考された志望理由
自己開拓をするときには必ず「志望理由」が聞かれます。
実習生を受け入れるということは、実習先の担当者や病院全体の仕事量が増えることを意味します。適当な気持ちや態度で電話をかけてきた学生を受け入れたいと思う担当者はほとんどいないのではないでしょうか。
実習先の担当者の方は、「この学生を本当に受け入れるべきか」「わざわざうちの施設で受け入れるのではなく、ほかのクリニックでもいいのではないか」と考えながら、学生の志望動機を聞いていると考えられます。
実習先の候補として自己開拓の電話をかける時は、「この学生だったら受け入れたいな」と思われるような、志望動機を考えましょう。
この時「公認心理師になりたいから」という理由では、他の学生と全く一緒の理由になります。「それならほかの施設でもいいよね」となりかねません。
自分が実習生として受け入れてもらえた志望動機の考え方は、こちらの記事にまとめました。
実習生としての態度
これが一番大切だと思っています。
「実習生としての態度」として期待することは人によって異なると思いますが、自分は「こんな実習生なら受け入れてもいいかな」と実習先の方に思ってもらえるような言動を取るように気を付けていました。
自分が電話をかける時、面接をする時、実習関係の手続きを進めていく時などに気を付けていた態度や行動については、こちらの記事に詳しくまとめています。
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自己開拓のノウハウ
上記で説明した内容は、自己開拓を通して得たノウハウのほんの一部です。
下記のリンク先には、自己開拓をするための行動や作成したリスト、電話のかけ方の成功例や失敗例などかなり具体的にまとめました。
自分が自己開拓で苦労していた時に、喉から手が出るほど欲しかった情報を詰め込んだ自信があります。
自己開拓に関する複数の有料記事がありますが、まとめて購入したほうが少し(かなり)安い価格になります。
実習先の自己開拓にあまり時間をかけたくない人や苦戦している人、留年せずに聖徳大学を卒業したい方は、こちらのリンク先もチェックしてみてください。
また、自己開拓の開始前にぜひ読んでほしい本がこちらです。
この本には、実際に病院で働いている心理職や、実習に行った大学院生、実習生を受け入れた経験のある医師や看護師、心理職などが実習生に「知っておいてほしいこと」や「心構え」などについて詳しく書かれています。
また、都道府県別の臨床心理士の人数一覧も掲載されているため、その地域における実習生を受け入れてくれる可能性のある施設の数や難易度についてもあたりを付けることができると考えています。
実習先の自己開拓から大学院の実習まで長く使えるバイブルとなるため、手元に置いておくことをおすすめします。(筆者はこの書籍の存在を知らずに実習先の自己開拓を実施しましたが、「もっと早く読んでおけばよかった…!」と強く感じています)
まとめ
今回は、自己開拓の電話をかける前に確認することをまとめました。
実習先の自己開拓は簡単ではありません。
自分は、数打てば当たる戦法で自己開拓を進めるのは、大変リスクが高く、時間だけが無駄に過ぎていくのではないかと考えています。
この記事が少しでも自己開拓をしている方の役に立てば幸いです。
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*1:個人的な見解を多く含みます。