この記事では、臨床心理士・公認心理師を目指している大学生・大学院生向けに「実習前」に読んでおきたい本を紹介します。
筆者は公認心理師・臨床心理士になるために大学生と大学院生時代に実習へ行きました。
病院やクリニック、教育機関、福祉施設、大学院の相談センターなどで実習をする前に読んでおいてよかった本をまとめます。
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実習前におすすめの本
心理職を目指す大学院生のための精神科実習ガイド
精神科などの病院・クリニックの実習に行く人におすすめの本です。公認心理師養成課程では、医療機関での実習は必須となっているため、この記事を読んでいる人はほぼ全員が当てはまるのではないでしょうか。
実習前に準備しておくことや「大学病院精神科」「総合病院精神科」「単科精神病院」での実習の概要や実際、実習担当者や医師、看護師、教員の立場からの意見などが書かれているため、実習前の心構えや振り返りに役立つと思います。実習日誌の書き方や多職種の人とのコミュニケーション法などは、実習中にも役立ちました。
発達障害の子の療育が全部わかる本
発達障害の子どもやその保護者に関わる可能性のある実習先に行く人におすすめの本です。
「療育」「通級」「療育手帳・障碍者手帳」「補助金や年金」「放課後デイサービス」などの単語は聞いたことあるけど、詳細が良く分からない…という人もいると思います。
この本は、発達障害の子どもを育てている保護者向けに、療育制度や手続き、子どもへの接し方などがまとめられている本です。そのため、「発達障害の子どもを育てている保護者がどのように動いているのか」が分かります。福祉制度や行政の相談窓口が分かりやすくまとめてあり、その流れの中で心理職がどのような場所・施設で関わっていくのかを理解することができます。
自分の実習先がどのような位置づけにある施設なのか、何を目的として利用者さんがやってくるのかなどを知っておくことで、より実習に生きてくるかなと思います。
精神療法プラチナマニュアル 第2版
精神科の診断基準や処方される薬が手のひらサイズでまとめられています。
クリニックの実習のときにポケットの中に忍ばせておき、病気の概要や薬の種類・効果・副作用などを随時確認していました。また、実習で大事だと思ったポイントを書き込んでいくことで、自分専用のマニュアルが完成していきます。
心理職は検査中に何を考えているのか?
はじめて心理検査を取る前に読むことで、「どのように検査へ導入するのか」「検査中何を考えるのか、どこに注目するべきなのか」「所見を書くために検査中に観察するべき点」などが分かります。WAIS-Ⅳ、バウムテスト、P-Fスタディ、ロールシャッハが紹介されています。
大学院生になると心理検査を実際に取る機会が増えてくると思いますが、検査を取る前に一読し、所見を書きながら再び振り返ることで、心理検査を取る力が付くと思います。
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まとめ
今回は、心理職の実習へ行く前に読みたいおすすめの本を紹介しました。
他にも大学生や大学院生の時点で読んでよかった本はこちらにまとめているので参考にしてください。
このサイトは臨床心理士・公認心理師を目指す人向けの勉強ノウハウや大学院生活についてまとめています。
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