今回は、通信制大学の聖徳大学の特徴や評判・口コミ、メリット・デメリットをまとめました。
筆者は聖徳大学心理学科の卒業生です。
この記事は、カウンセラー(公認心理師)を目指して通信制大学で心理学の勉強をしようと考えている人や、放送大学や京都橘大学等の通信制大学と比較している人の参考になります。
また、「通信制大学で心理学を学ぶ」メリットとデメリットは、下記の記事にまとめてあります。
この情報は筆者在籍当時のものです。必ず最新の情報を確認してください。
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メリット
スクーリングがオンライン開催
筆者の在籍時はコロナ禍だった関係もあり、全てのスクーリングがオンライン開催でした。仕事や育児をしながら、大学に通いたいと考えている人にとっては、かなり大きなメリットになります。
心理学科に3年次編入した筆者が参加した必修科目のスクーリングは全部で、23日間でした。
曜日別の日程はこちらの記事にまとめたので、参考にしてください。
また、今後のスクーリングは対面開催となる可能性もあります。必ず最新の情報を確認してください。
図書館がきれい
聖徳大学の図書館は、とてもきれいで快適です。蔵書数も50万冊あるといわれており、もちろん心理学の関連書籍もたくさんあります。
自習室の数も多く、机も大きいため、勉強の集中できる環境が整えられています。
図書館の魅力や活用法については、こちらの記事にまとめました。
(自己開拓すれば)誰でも公認心理師の実習に行ける
聖徳大学の一番の魅力はこれだと思います。必要な単位を取得し、自分で実習先を確保できれば、だれでも公認心理師の実習に行くことができます。
公認心理師を目指している人の場合、放送大学などは、実習に行くために必要な授業の定員が30名などと限定されており、ものすごい倍率の抽選もしくは試験を突破しないと、公認心理師の実習が受けられません。
この記事を読んでいるタイミングでは、受講できる人数や体制が変更されている可能性がありますが、少なくとも、自分が通信制大学を選んでいるときには、実習に行くために必要な必修授業を受けられる人数がかなり限定されている、という状態でした。(必ず最新の情報を確認してください)
聖徳大学は実習先を自己開拓する必要がありますが(これは、デメリットのところに書いてあります)、逆に倍率の高い抽選や試験を勝ち抜く必要がなく、実習先を確保できれば誰でも実習に行くことができます。
これは聖徳大学を選ぶうえで、大きなメリットです。自分は、努力さえすれば実習に行けるという点が決め手となり、聖徳大学を選びました。
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デメリット
卒業論文が書けない
聖徳大学の心理学科の場合、「卒業論文」の単位が開講されていません。そのため、聖徳大学の通信課程に通う場合、心理学の卒業論文を書くことができません。
卒業論文を書かずに卒業できる、という点では負担が少なくて済むためメリットではありますが、研究もやりたいと考えている人の場合、ほかの通信制大学を検討したほうがいいかもしれません。
また、大学院受験で「卒業研究」「卒業論文」を提出することが義務付けられている大学院もあります。自分の志望校の入試要綱などを確認する必要があります。
(自分が大学院受験をしたときは「卒業研究」として、聖徳大学に通う前の大学で書いた、心理学と全く関係のない分野の論文を提出しました。行きたい大学院が決まった段階で、このような措置を取ってもらえるのかについても、各大学院に確認してみましょう。)
実習先を自己開拓する必要がある
公認心理師を目指す場合、学部生の段階で8日間の実習に行く必要があります。
聖徳大学の場合、実習先は自己開拓する必要があります。この「実習先の自己開拓」がかなり大変です。コネや人脈がない場合、病院やクリニックに電話して、実習を受け入れてもらえるようにお願いしていく必要があります。
自己開拓をするときに、何度も断られてメンタル的にしんどくなる学生もいます。
また、仕事や育児と両立しつつ、実習先を探したり実習に行くのは、時間的に厳しい面もあります。(しかし、公認心理師を目指す人の場合、心理実習は、どの大学に入学しても行く必要があります)
実習先の自己開拓の様子やアドバイスは、このサイト内に筆者の経験をまとめているので、そちらを参考にしてください。
平日にスクーリングがある
聖徳大学を最短で卒業しようとする場合、平日に実施されるスクーリングに出席する必要があります。
1年のうち、数日間ですが、平日に予定を空けて、スクーリングを受けられるように仕事などを調整する必要があります。
自分が実際に2年間の間で心理学科を卒業するために出席したスクーリングの日程は、こちらの記事にまとめてあります。
大学院受験の対策はしてくれない
これは聖徳大学に限った話ではありませんが、通信制大学では、大学院受験に向けた勉強や対策は一切してくれません。
また、卒業論文や卒業研究もできないため、「心理学の研究とはどのようなものか」といったことについて学ぶ機会もありません。
そのため、大学院受験に必要な「研究計画書」を作成するスキルは、聖徳大学に通うだけでは身につかないと考えたほうがいいです。
また、大学院受験では、英語・心理学・統計学などの筆記試験や、面接試験が実施されます。それらの対策については、聖徳大学の勉強とは別に行う必要があります。
通信制大学と大学院受験の両立については、こちらの記事にまとめました。
また、このサイトには、通信制大学から大学院にストレート合格した筆者の勉強ノウハウをまとめているので、参考にしてください。
まとめ
今回は、聖徳大学の評判やメリット・デメリットをまとめました。
公認心理師の資格が取れる通信制大学の数は、まだまだ少ないのですが、放送大学や京都橘大学などと比較している人の参考になれば幸いです。
社会人の方が、公認心理師を目指すときの通信制大学の選び方については、こちらの記事にまとめているので、参考にしてください。
卒業に必要な勉強時間や、実際の勉強内容、スクーリングや試験の様子はこちらの記事にまとめています。
聖徳大学の学生生活を知りたい人は参考にしてください。
このサイトには、通信制大学に通いながら、大学院受験勉強をした経験を書いています。
更新情報はTwitter(@mtmt_yama_)をチェックしてください。
自分は、聖徳大学の勉強と大学院の受験勉強を両立し、第一志望の国立大学院に合格することができました。
また、大学院受験の受験勉強(心理学・英語など)や研究計画書の作成、面接対策、研究室訪問などのノウハウについて知りたい方は、こちらにまとめてあります。
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