通信制大学から心理系大学院 合格までの道のり

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心理学のおすすめ本 一覧リスト【公認心理師・臨床心理士】

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最終更新日:2024年1月11日

投稿日:2022年9月16日

 

今回は、心理カウンセラー(臨床心理士公認心理師)を目指す人向けに、心理学の本として参考書・専門書のおすすめ一覧リストを公開します。

こちらの内容は、実際に筆者が大学や大学院で臨床心理学を学ぶ中で読んだ本の一部です。

参考書の感想などは随時更新予定です。専門書・参考書探しに活用してください。

 

 

 

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〇読んだ時期について

この記事には「読んだ時期」を記載しています。筆者は、心理学を通信制大学で2年間独学で学んだあとに、心理系大学院へ進学しました。

通信制大学へ3年次編入したため、

・学部3年生→心理学の勉強開始から1年目

・学部4年生→心理学の勉強開始から2年目(大学院受験をした年)

・大学院生→心理学の勉強開始から3,4年目

という計算になります。

 

・学部時代に読んだ本→心理学の知識があまりなくても読めるレベル

・大学院時代に読んだ本→専門知識が必要、難しめのレベル、実務寄りの内容

と考えてもらうことも可能です。

学部~大学院時代にわたって長く読み続けている本もあります。

もちろん、大学院時代に読んだ本の中には、あまり心理学の知識が少ない人でも読める本もあります。

 

 

臨床心理学

カウンセリング

・暮らしの中のカウンセリング入門:心の問題を理解するための最初歩

読んだ時期:学部3,4年

カウンセリングに関する知識が全くない人でも読める本です。日常生活の中で、カウンセリングがどのように使われているのか、中高生でも分かるような文章で書かれています。

臨床心理士公認心理師になったらどんなことができるんだろう?」「カウンセリングって実際なにをするんだろう?」ということを知りたい人にぴったりの1冊です。

心理学部へ進学するか迷っている中高生や社会人、心理学部へ入学した直後の学生へ特におすすめしたいです。

 

 

 

 

・やさしく学べる 心理療法の基礎

読んだ時期:学部3年

はじめて心理療法やカウンセリングを学ぶときに読んだ本です。簡単にできる自分の性格検査の体験やワークが中に入っているので、楽しみながら心理療法の全体像をつかむことができます。

 

 

 

・精神療法の工夫と楽しみ

読んだ時期:大学院生

カウンセリング場面を参考にしながら、共感のやりかたなどカウンセリング技法を学ぶ本です。

 

 

 

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アセスメント

心理検査バッテリーの実際

読んだ時期:学部3、4年、大学院生

検査バッテリーについて、具体的な場面別にどのように組んでいくかを解説してある参考書です。最初に心理アセスメントの勉強を始めるときに、読んだ本です。

心理検査が実際に使われている場面とともに学べるので、リアルに想像しながら心理検査について理解を深めることができます。

 

 

 

・臨床心理アセスメントの基礎 第2版

読んだ時期:学部3,4年

心理アセスメントについて、はじめて学ぶときに読んだ本です。

特に独学で心理学を学ぶ人にとって「心理アセスメント」は最初ピンときづらい科目です。初学者でも分かりやい文言で、重要なポイントがまとまっている本なので、1冊手元に置いておくのは大変有用だと思います。

 

 

 

公認心理師の基礎と実践 心理的アセスメント

読んだ時期:学部3,4年

心理検査やアセスメントの基本が凝縮されている本です。

 

 

 

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心理検査

・心理職は検査中に何を考えているのか? アセスメントからテスト・バッテリーの組み方、総合所見作成まで

読んだ時期:大学院生

はじめて心理検査を実施する・練習する大学院生に強く勧めたい一冊です。

筆者も「はじめてWISCを取る」という後輩に「お勧めの本はありますか?」と聞かれたときは「まずはこれを読んでみて!」と伝えています。

この本の良いところは、心理検査を実施するときの心理職の思考過程が詳しく書かれている点です。掲載されている検査はWAIS、バウムテスト、P-Fスタディロールシャッハ・テストですが、WAISの記述はWISCを取るときにも通じる点が多くあります。

検査を始める前に考えることや、導入のときの声のかけ方、メモ・記録をするポイント、○○という動きや反応をしたときに考えること、フィードバックのときの医師との連携の仕方など、初学者にとっては喉から手が出るほど知りたい情報が詰まっています。

検査のマニュアルを読んだだけでは分からない、実務の部分が詳しく書かれているので、非常に勉強になる一冊だと思います。私はこの本見つけたときにすぐに購入し、検査を取るたびに書き込みが増えているといった状況です。現場に出た後もボロボロになるまで読み込むことになる一冊だと思うので、購入してよかったと考えています。(本当にお世話になっている本なので、この本の感想だけで記事が1本書けそうです)

 

 

 

心理検査のフィードバック

読んだ時期:大学院生

子どもを対象とした心理検査を実施する際の所見作成やフィードバックに役立つ本です。

子ども本人向けの所見の事例が紹介されていたり、保護者や教員に向けてフィードバックをする際の心構えや注意点などを学ぶことができます。

また、検査前に保護者に渡す説明用紙や、フィードバック時の所見の具体例などが多く掲載されているため、真似して使える箇所が多いのも嬉しいポイントです。

さらに、「説明のための用語集」ということで、専門用語を保護者や教員へ分かりやすく説明するための「用語の言い換え」が豊富に掲載されています。IQや信頼区間だけでなく、WISC-Ⅳ・CHC理論・KABC-Ⅱの中で登場する尺度や指数(例:言語理解指数・流動性推理など)は、フィードバックの度に子どもや保護者・教員に説明する必要があるため、私はこの用語集を活用して、実際のフィードバック場面で説明しています。

 

 

 

 

心理検査の実施の初歩

読んだ時期:学部3・4年、大学院生

知能検査や発達検査、性格検査、描画法などの心理検査の実施法がかなり詳しく書かれている本です。「心理アセスメント」を一通り学んだあとに、より詳しく心理検査について学ぶために使用しました。

心理検査の実施手順や解釈が具体的に書かれているため、この本を読むことで心理検査についてイメージしやすくなると思います。大学院受験対策でも使用しました。

 

 

 

心理検査を支援につなぐフィードバック 事例で分かる心理検査の伝え方・活かし方

読んだ時期:大学院生

大学院入学後、実際にWISCなどの練習を開始するときに読みました。所見の書き方やフィードバック時の語り方など、心理検査を行う上で重要かつ具体的に書かれている書籍がない部分が大変充実しています。大学院生活ではこの本を手元に置いて、何度も読み返しています。心理検査の練習を始めるタイミングで読めてよかった本です。

 

 

 

・描画テスト 高橋依子

読んだ時期:大学院生

描画テストのやり方や解釈が詳細かつ分かりやすくまとまっています。

 

 

 

・WISC-Ⅳによる発達障害のアセスメント

読んだ時期:大学院生

WISCの実施や解釈、所見を作成するときに重宝している本です。特に所見作成のときは手元に置きながら確認しています。

4つの下位尺度の形に合わせて、どのように検査結果を捉えたらいいのか考える際に役立っています。また、心理検査の結果だけでなく、行動観察やアセスメント時の情報が重要であることも再認識させられます。

 

 

臨床心理学

・よくわかる臨床心理学

読んだ時期:学部3,4年、大学院生

臨床心理学を学んでいる学生は全員持っているのではないかと思われるくらい、見かける機会が多い本です。大学院受験対策でも随分お世話になりました。

初学者には少し難しいですが、本格的に腰を据えて臨床心理学を学びたい人にはぴったりの1冊です。臨床心理学の全体像が分かります。

 

 

・臨床心理学

読んだ時期:学部4年、大学院生

「よくわかる臨床心理学」より、さらに詳しく臨床心理学や精神疾患について書かれています。かなり分厚いのですが、その分情報量も多く、専門家になるまで(専門家になった後も)長く使える1冊だと考えています。

 

 

・スタンダード臨床心理学

読んだ時期:学部3,4年

最初に臨床心理学を学ぶときに読んだ本です。初学者が手に取るのにちょうどいい本だと思います。

 

 

認知行動療法

認知行動療法放送大学

読んだ時期:大学院生

 

 

・はじめてまなぶ行動療法

読んだ時期:学部3,4年、大学院生

 

 

 

 

発達障害

発達障害の子の療育が全部わかる本

読んだ時期:大学院生

発達障害の子どもの療育制度や手続きについて詳しく解説されているマニュアル的な本です。発達障害の子どもをもつ保護者を対象に書かれているため、非常に分かりやすいです。療育を受けるまでの流れや自治体の支援窓口、療育サービスの種類、手帳・支援金の概要など、発達障害の子どもを支援する上で必要な情報がまとまっています。

教育領域や福祉領域、医療領域の実習前に読んでおくと「この施設はどのような位置づけで、どのような支援をする場所なのか?」が分かるため、参考になると思います。

 

 

 

 

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基礎心理学

基礎心理学 全般

・心理学 第5版補訂版

読んだ時期:学部3,4年

レポートを書くのにかなり使い込んだ本です。基礎心理学の重要な範囲が網羅されています。「基礎心理学を学びたい」と考えている人は、まずはこの本を購入して、バイブル的な位置づけで読むのが良いと思います。

 

 

・心理学 有斐閣

読んだ時期:大学入学前~学部3,4年

心理学を学ぶために通信制大学へ入学するか迷っていた時期に購入した本です。

かなり分厚いですが、「大学で学ぶ心理学はどのようなものなのか」の全体像をつかむことができます。学部時代のレポート執筆にも大変役立ちました。

 

 

・心理学辞典

読んだ時期:学部3,4年、大学院生

学部のレポート執筆や大学院受験対策で大変重宝した一冊です。辞典になっているので、勉強する中で分からない用語に当たったときに「まずは心理学辞典の索引を調べる」といった使い方をしていました。近接領域の用語についても学ぶことができるので、勉強効率があがります。心理学の全体像が分からない初学者から、専門家まで手元に1冊持っておいて損はない本です。

 

 

英語

ヒルガード(英語版)

読んだ時期:学部4年

主に大学院の受験対策で使用していました。英語で書かれた心理学の文章に慣れるためにもってこいです。

 

 

ヒルガード(日本語訳)

読んだ時期:学部4年

値段が高いのが玉に瑕ですが、1冊読み切るとかなり多くのものが学べます。

 

 

 

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まとめ

今回は、心理学のおすすめ本を紹介しました。今後、少しずつ内容を更新していく予定です。

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