今回は、自分に合った参考書の選び方を解説します。
勉強をするとき、周囲に同じ環境で学んでいる人がいる・質問できる先生がいる環境の場合、おすすめの参考書などを教えてもらえる機会があると思います。
しかし、通信制大学の学生や、独学で勉強を進めている人は、勉強法やおすすめの参考書を教えてもらえる機会がなく、自分で参考書を探していく必要があります。
今回は「いい参考書に出会うためのアイデア」を筆者の視点からまとめます。
シラバスから探す
シラバスを見る
大学に通っている人の場合、自分の在籍している大学のシラバスをチェックしてみましょう。現在はインターネット上で公開されている大学がほとんどです。
シラバスには、各科目のカリキュラムや指定教科書が載っているだけでなく「参考図書」も載っています。参考図書として推薦されている本は、そのジャンルをさらに深めたり広げるためにいいと思われる参考書が紹介されています。
他の大学のシラバスを見る
自分の大学のシラバスの参考図書情報が少ない場合は、他の大学のシラバスをチェックしてみましょう。現在は、外部の人間でもシラバスがインターネット上から閲覧できるようになっている大学が非常に多いです。
自分も、参考書を探す時に「東京大学の学生はどんな教科書を使っているのかな」「○○大学はどんな授業をしているのかな」と色んな大学のシラバスを見ていました。
複数の大学のシラバスを見ていると、どの大学でも使われている教科書・参考書が見つかったりします。色々な大学で指定教科書、参考図書として使用されている書籍は、それだけ幅広く受け入れられており、たくさんの学生がその書籍を使って勉強しているということです。
(大学院受験をする場合)志望校のシラバスを見る
少し話がずれますが、大学院受験を外部受験する人は、ぜひ志望校のシラバスをチェックしてみましょう。そして、できたら志望校のカリキュラムで使用されている教科書を使って勉強を進めていくことをおすすめします。
志望校で使用されている教科書を使って勉強することをおすすめする理由はこちらの記事に書きました。
本屋で探す
大きめの書店に行く
交通アクセス的に可能であれば、専門書が充実している大型書店に行ってみましょう。
東京だと、丸善東京店やジュンク堂書店池袋などが、特に専門書が充実していると個人的に思います。
平積みされている参考書、在庫数が多い参考書をチェック
大型書店に行ったとき、その書店で平積みされていたり、在庫数が多い参考書は、それだけ「売れる」と評価されている本です。「売れる」本は、売れる理由があり、「分かりやすい」と評価されている確率が上がると自分は考えました。
専門書の場合、スペースの関係で1冊のみ陳列されている場合も多くあります。そんな中、複数冊陳列されている書籍は、それだけ「売れ筋」であり「人気がある」と判断してもいいのではないでしょうか。*1
いろんな本屋で見かける参考書をチェック
複数の本屋へ行くと、どの本屋にも置いてある書籍やそのパターンが分かってきます。このシリーズは小さな本屋でも置いてある、この本はどの本屋でも3冊以上在庫があるな、など、本屋に行くたびに新しい発見があります。
いろんな本屋(特に中型書店)で見かける参考書ほど、発行部数が多く「売れている」「人気のある」「初心者でも理解できる」参考書なのかなと思ったりしていました。
本から探す
版数が多い本をチェック
参考書を選ぶときに、特に発行年が古い参考書の場合、「版数」をチェックしていました。
版数が多い書籍ほど、売れており、評判がよく、更に版が重ねられていると判断していました。また、発行部数も多いため、その専門領域にいる人が一度は読んだことがある、初学者の時に勉強として活用していた参考書である可能性が高くなります。
そのため、版数が多い本に外れは少ないのではと自分は考えていました。
引用文献や参考図書
自分は心理学を専攻しているのですが、心理学の参考書の中には「このトピックについてもっと詳しく知りたかったら、この参考書がおすすめ」と記載されていることがよくあります。
また、それぞれの本について、筆者から一言コメントがついていたりするので、そのコメントを読んでピンときた参考書を芋づる式に辿ってみるのも一つの手です。
口コミから探す
参考書の探し方について、色んな方法を書きましたが、実際にその参考書を使って勉強した人の評判・口コミは最強です。
先生
やはり、その道のプロは読んでいる書籍の数が全然違うので、先生が勧めてくれる参考書は大変参考になります。機会があれば大学の先生や予備校の先生などに質問してみるといいと思います。
友人・先輩
自分と同じ専門分野を学んでいる友人や先輩におすすめの参考書を聞いてみるのも非常に効果が高いです。自分は、大学院受験をするときに、志望校の先輩に「受験対策で使っていた参考書」を聞き、その参考書を使って勉強することで、志望校に合格することができました。
また、同級生の中から「読書好きな友人」「勉強熱心な同級生」を見つけ、その人におすすめの書籍を教えてもらうのも、勉強のひとつになります。
インターネットで探す
インターネット上には、様々な情報があり、中には大変分かりやすく有用な情報を無料で知ることができるコンテンツもあります。
SNS
自分の場合、SNS(特にTwitter)で話題になったり、読んだ人の紹介が載っていたり、著者の方が書籍情報を宣伝したりするなかで、書籍情報を入手することが多くありました。
実名でTwitterをやっている有名な先生をフォローしてみたり、参考書情報を呟いている方をフォローしてみるのも、情報を集める上でおすすめです。
ブログ
先人が勉強に使用してよかった参考書をまとめているブログやサイトが色々とあります。
ブログの場合、長文が書けるため、参考書の良かった点や活用方法まで詳しく書かれているブログもあるため、大変参考になります。
このサイトでも、自分が使って「この参考書は分かりやすかった」「こんな場面で使えた」と思った参考書を随時紹介しています。
心理学のおすすめ参考書はこちら
★参考書カテゴリタグ挿入?
参考書選びで大切にしていること
最後に、筆者が参考書選びで大切にしていることを紹介します。
最初の2ページを読んで、内容がすっと頭に入ってくるか
どんなにいい参考書、人気のある参考書でも「今の自分のレベル」と「参考書の難易度」が合っていないと、読んでも内容を理解することができません。そのため、可能であれば参考書を手に取って、内容が頭に入ってくるか、理解できそうか、読み続けられそうかを判断しています。
版数がどれくらい重なっているか
版数が多い書籍はそれだけ、長く、色々な人に読まれてきた書籍であるということです。人気があったから、重版となっているはずです。そのため、版数が多い参考書にはできるだけ目を通すようにいています。
「この人がおススメしてくれた本は間違いない」という人が紹介してくれた本
自分の友人の中には読書量がものすごく多く、「この人が紹介してくれた本は間違いない」と太鼓判が押せる友人がいます。彼らが紹介してくれた書籍には、紹介してくれただけの理由があることが多いのです。そのため、その友人たちが紹介してくれた書籍は、そのままポチったりします。
多くの人が持っている書籍は、それだけの理由がある
上で書いた版数と、友人のおすすめにも通じますが、多くの人が持っている・使用している書籍にはそれだけ多くの人が読み、学んできた理由があると思っています。それぞれの書籍のいい点は、実際に読んでみないと分かりません。その理由を探るためにも、いろんな本を手に取って読んでいます。
まとめ
今回は、参考書の選び方や探し方のアイデアをまとめました。
自分に合った参考書を選ぶのは大変ですが、自分にピッタリと合う参考書と出会えた時の喜びはとても大きいです。
ぜひ、参考書を選ぶ道のりも楽しんでもらえたらと思います。最後までこの記事を読んでくれた方がいい勉強ライフが過ごせるように願っています。
このサイトには、通信制大学から心理系大学院へ進学した筆者の勉強ノウハウをまとめています。
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<心理学の参考書 おすすめ情報>
*1:もちろん、そうでない場合もあると思いますし、出版社と書店の関係といった大人の事情もあると思います。