通信制大学から心理系大学院 合格までの道のり

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公認心理師対応大学院の志望校を決めるときに考えたこと 【研究室訪問で質問したこと】

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今回は、心理系大学院の受験校を選ぶときに、重視したポイントをまとめました。

臨床心理士公認心理師になるためには、大学の学部を卒業後、大学院修士課程へ2年間通う必要があります。

研究室訪問や大学院説明会の参加時にどのような質問をしたらいいか悩んでいる人や、

社会人受験、外部受験する人にとっては、かなり参考になると思います。

 

外部から大学院の情報を集める方法については、この記事にまとめてあります。

研究室訪問のために教授の情報を集める【大学院 外部受験】 - 通信制大学から心理系大学院へ合格するまでの道のり

 

 

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はじめに

大学院の2年間は大変濃い時間となる上、今後の自分のキャリアを決める上でも、重要になると考えました。そのため、かなり時間をかけて、志望校を選びました。

以下のリストは完全に個人の見解であり、執筆時点では大学院入学前なので、現役の院生や卒業生・研究者・大学関係者などから見たら見当違いのポイントも多くあるかもしれませんが、ご了承を。

筆者は他大卒→社会人経験を経てから大学院受験をしたため、修士や博士課程へ進学している友人の経験談も参考にしながら、大学院選びを行いました。

 

①立地・学費・合格可能性(社会人・外部生)・1種2種など

・通える立地に大学院はあるか

・学費はどの程度か(国公立と私立を比較すると2年で100万円以上差があったりする)

奨学金の支援はどの程度ありそうか

 

・合格可能性はあるか(社会人経験のある学生が在籍していた実績はあるか、外部生の合格実績はあるか、内部生のみで固められていないか)

→入試実績を公表している大学院もある、外部生や社会人経験の合格実績がない大学院の場合かなり閉鎖的であることが予想される、受験しても受験料の無駄になるのではと考えた

→入試情報(説明会の日程や案内など)をどの程度HP上に開示しているか、HP上で説明会の日程などを確認できない大学院は閉鎖的”かもしれない”と判断したりした

 

・女子大か、共学か

臨床心理士指定校一種か二種か

公認心理師指定校か

 

②大学院の方針

・臨床寄りか、研究も臨床もどちらも力を入れているか

→博士課程のある大学院は、臨床だけでなく、研究や学会発表も手を抜かずにやります、というスタンスの大学院が多かった印象

 

・学会発表に対する姿勢

→学会発表が義務付けられているか、特に義務付けられていないか、一人何回程度発表する傾向にあるのか

・指導教員は受験前に学生から指名する方式か、入学後大学側が決定する方式か

 

・特定の教授からずっと指導を受けるのか、指導教員以外の教員からも指導が受けられそうか

・特定の学派に偏った指導か、学派は関係なく幅広く指導してもらえるか

 

③先生の研究内容・人柄・相性

・先生の得意な臨床法や臨床対象などと自分の興味は一致するか

・先生の得意な研究内容や研究方法と自分の希望する研究内容は一致するか

 

科研費などを多く取り、研究費が潤沢にありそうか

・論文をどれくらい出しているか、投稿雑誌のレベルは

→論文を投稿している雑誌のレベルが高い場合、学生に対する研究のプレッシャーが強くなりすぎる可能性があるらしい(理系の博士課程友人談)

 

・教授と気は合いそうか、2年間うまくやっていけそうか

・博士課程の学生を何人くらい抱えているか(博士課程がある場合)

 

 

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④自分の研究内容

・自分のやりたい研究が、その大学院でできるか

 

⑤将来のキャリア(就職・博士)

・博士課程はあるか

→博士課程に進学する意志がある場合、臨床だけでなく研究に力を入れたい場合は博士課程のある大学院の方が無難かと。研究ができる土壌が揃っている&研究者としてのロールモデルが身近にいることによるメリット。研究について指導してもらえる。

 

・将来のキャリアと先輩たちの進路がマッチしているか

→公務員に強い、司法分野に強い、医療分野の就職に強いなど。特に心理職の中でもマイナーな進路を希望する場合は、先輩や指導教官のコネや情報が大きな力になる可能性ありと考えた。

 

・就職先は非常勤が多いか、常勤が多いか

→1年目から常勤採用になる学生が多いとアピールする大学院もあった。先輩や先生たちのつながりの強さがなんとなく想像できる。

 

⑥実習先の選択肢、指導の手厚さ

・実習先がどのくらい選べそうか、どのような領域に展開しているか

→例えば、スクールカウンセラーになりたいのに実習先は病院や大人向けの産業領域しかないなどの、ミスマッチングが生じないか。大学院説明会で、実習先について詳しく教えてくれるところもある。

 

・希望している実習先に行けそうか

→学生が多すぎて、希望する実習先に行けなかったり、内部選抜が必要になる可能性があるかどうかなど。

 

・外部実習に別途お金が必要になるか

→学費とは別に実習費を払う必要のある大学もあるとのこと。

・宿泊を伴う実習はあるか

 

・内部実習の体制

→臨床は子ども・大人両方できるか、子どももしくは大人のどちらかに特化しているか。大学院によって内部の体制は違うみたい。

 

・SVの頻度や体制

→面接1回につき毎回SVをしてくれるのか、数回に1回か。個人SVかグループSVか。複数の先生から指導が受けられるのか、一人の先生にじっくり指導してもらう体制か。

 

・大学院生ひとりが持てるケース数

→大学院によって差が大きいと感じた。

 

⑦環境

・先輩たちは元気そうか、疲労困憊か

アカハラを受けるリスクは無さそうか

 

・教授同士の風通しは良さそうか、もしくはかなり閉鎖的か、仲は良さそうか

→説明会で教授同士のやり取りを観察していると何となく分かるものがある、パワーバランスとか

 

・先生の入れ替わり、異動はありそうか

→定年近い年齢の教授の場合、自分が入学するタイミングで退官される可能性もあるため注意。またキャリアアップ目指して他の大学へ移籍したり、数年間海外へ研究しに行く可能性もある

 

・先輩はゼミ単位でグループ化しているか(閉鎖的か)、同期全員で仲が良い感じか

・先生と学生数の比率は

→学生数が多いと、手厚い指導を受けるのが難しい可能性

 

・事前の研究室訪問は必須か

→大学院によって方針が異なるため要確認

・研究に使えるソフトや文献、データベースの充実度は

 

・仕事をしながら通うことは可能か

→基本的には仕事と大学院生活(実習・研究)の両立は厳しい。目白大学放送大学など、一部の大学院は仕事しながら通っている学生もいることを匂わせる学校もあった

 

 

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まとめ

今回は、身近に心理職や心理学系の院生のロールモデルがない中で、必死に頭を捻りながら考えたことをまとめました。

完全に個人的な主観です。一個人の意見として読んでくれたら幸いです。

 

また、この記事の内容をより詳細に知りたい方や「これってどういう意味や背景があるの?」と疑問に思った方はこちらの記事がおススメです。

大学院入学後の自分の体験談や、先輩・先生・臨床心理士の先生からのアドバイス、20校以上の大学院説明会に出席した視点を踏まえて、「入学前に本当に知りたかった情報」をまとめました。

大学院選びや研究室選びに失敗したくない人、身近に心理系大学院の内部情報を教えてくれる人がいない人、外部受験を検討している人に特におすすめです。

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大学院や教授の情報を集め方については、こちらの記事を参考にしてください。

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