通信制大学から心理系大学院 合格までの道のり

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いつから心理系大学院の受験対策を始めるべきか【社会人・外部受験】

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今回は、公認心理師臨床心理士を目指して心理系大学院の受験を検討している人向けに、「いつから本格的に勉強を始めるべきか」「いつから情報を集め始めるべきか」といった内容について書いていきます。

 

自分は、社会人経験を経て、通信制大学に3年次編入し、心理系大学院を外部受験しました。

そのため、大学の学部からストレートで進学する、内部受験の事情については分かりません。

今回は、「外部受験者」「社会人受験者」「通信制大学から受験する人」に焦点を当てて解説していきます。

 

 

 

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筆者について

プロフィール

・4年制大学卒業(理系)→社会人→通信制大学心理学科3年次編入→国立大学院合格

通信制大学に入学するまで、心理学の勉強をした経験は無し

・心理学の知識ゼロから受験対策をスタート

・第一志望の国立大学院合格

 

受験対策スケジュール

・3年生4月      通信制大学入学 心理学の勉強開始

           大学院受験の情報収集開始

・3年生夏          少しずつ受験を意識した勉強開始(心理院単など)

・3年生12月        予備校入学

・4年生4月           本格的に受験勉強開始

・受験2か月前     ほぼ丸1日受験対策に費やす生活スタート

・4年生冬     第一志望校合格

 

・受験対策期間は約1年半

・本腰を入れて勉強をしたのは約1年

・受験2か月前から、ほぼ1日中受験対策をしていた

 

早ければ早いに越したことはない

結論から言うと、受験対策は早ければ早いに越したことはありません。

心理学や英語の勉強はともかく、「大学院受験の情報」を集め始めるのは、早いタイミングがいいと思っています。可能であれば、学部3年生の春から、情報収集を開始しましょう。

「大学院受験の情報」とは、大学院受験の概要、志望校を選ぶために必要な各大学院の情報(特に内部情報)、過去問、(志望校決定後に)受験校に特化した受験対策の情報、先輩の口コミ、大学院生活に関する情報、などです。

特に外部受験者は、この「大学院受験の情報」を集めるのが大変難しく、時間がかかる場合が多いと思います。

志望校に知り合いがいれば、細かい内部情報を聞き、効率のいい受験対策ができますが、志望校に知り合いやつてがいない場合、「情報集め」に大変苦労します。

 

大学院説明会の日程はこちらにまとめてあります。

psychology-study.com

 

 

大学院受験は情報戦

大学院受験は、心理学や英語の知識もある一定以上の水準は求められますが、がむしゃらに勉強すれば合格できるわけではありません。いくら勉強時間を積み重ねたからといって、その勉強の方針が間違っていれば、合格することはできません。

逆に、勉強時間が少なくても、志望校に照準を合わせた対策ができれば、難関校・有名校にも十分に合格できると思っています。

 

とにかく「情報」が命です。インターネット上で手に入る一般論的な情報ではなく「合格者・志望校に通う先輩」の情報を入手したほうがずっと合格に近づきます。

過去問の入手は必須ですし、可能であれば、志望校に合格した先輩の勉強方法を聞くのが一番です。

 

心理学の勉強をはじめて2年に満たない自分が、志望校に合格できたのは間違いなく志望校の先輩から内部情報や受験対策について話を聞けたからでした。

受験対策の情報収集の方法はこちらにまとめました。

psychology-study.com

 

 

重要な3つの要因

とはいえ、「社会人・外部受験者がいつから受験対策を始めるべきか」ということに関しては個人差があります。

 

自分は

・現在の心理学の知識量

・志望校に知り合いがいるか(情報をもらえる環境があるか)

・志望校の難易度、倍率

の3つの要因を考える必要があると思っています。

 

自分は、大学院の受験を決意したとき

「心理学の知識→ゼロ(過去に心理学の勉強をした経験なし)」

「志望校に知り合いどころか、心理学を学んでいる知り合いもいない」

「志望校は有名国立大学(倍率も高い)」

という、一番厳しい条件から受験対策を開始することになりました。

 

そのため、通信制大学に3年次編入した直後から、大学院受験に関する情報を集め、少しずつ勉強を始めていきました。

 

 

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現在の心理学の知識

例えば、心理学部に1年生から入学して、コツコツ勉強を重ねてきた人と、社会人からいきなり大学院受験をする人では心理学の知識レベルが全く違います。

また、通学生と通信生でも、先生から直接授業を受けたり友人同士で教えあえる環境の有無により、心理学に関する知識レベルは異なると思われます。

既に社会人として働いている人は、心理学部卒なのか、まったく異なる学部卒なのかでも、心理学の知識レベルは大きく異なります。

また、社会人で教育や福祉、医療系の領域で働いている方は、少なからず心理学に近しい知識はすでにあると思いますが、まったく関係のない領域で働いていた人は心理学の知識はかなり少ないのではないでしょうか。

 

「今の自分の心理学の知識はどれくらい?」と思った方は、こちらの参考書を見てみて、中に書いてある用語を「聞いたことがあるか」「知っているか」「意味の説明ができるか」といった3段階でチェックしてみるといいと思います。

この参考書は、心理学の受験勉強を開始したときから、受験期直前までかなり愛用した参考書です。受験を考えている人は最初に購入するのをおすすめします。

 

 

 

(ちなみに私が勉強を始めた時は「聞いたことがない」に該当する用語が99%を占めていました。マズローの欲求階層説を心理学の勉強を始めてからはじめて知ったレベルです。心理学と全く関係ない職種から心理学の勉強を始めたのが分かると思います)

 

ある程度の用語が「知っている」「説明できる」のであれば、焦って勉強を開始する必要はないと思います。

「聞いたことがない」用語が多い場合、心理学の知識がかなり不足しているので(おそらく初学者の方だと「聞いたことがない」用語が多いと思います)、基本的な部分から少しずつ勉強を始めていきましょう。

 

心理学の勉強方法はこちらにまとめました。

psychology-study.com

 

 

志望校に知り合いはいるか

志望校の内部情報を教えてくれる知り合いはいるでしょうか。内部受験をする人はゼミの先輩などから、受験対策を教えてもらうのが一番早いと思います。

外部受験者は、どうにか頑張って内部情報を知っている人にコンタクトを取り、情報を入手しましょう。

コネクションを作るのには時間がかかるので、情報集めに関しては早めに動き始めることをお勧めします。

心理学や英語の勉強は後からでもなんとかなりますが、情報集めるためのコネクション作りは本当に時間と手間がかかります。

短時間で精度の高い情報を入手するために、予備校を活用するのもひとつの手です。

 

自分が、人脈・ツテ無しから志望校の先輩と知り合うために行った方法はこちらにまとめました。

psychology-study.com

 

志望校の難易度

志望校の難易度はどれくらいでしょうか。具体的は「倍率」を確認してみるといいと思います。大学院のHPに受験実績が公開されている大学院が多いはずです。

また、外部受験をする人は、「内部生が受験で優遇される大学院なのか」という点に関してもチェックしておくべきです。

 

外部受験生が気を付けることはこちらに書きました。

psychology-study.com

 

 

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まとめ

受験対策の開始時期に関しては「個人差」があるので、一概に「○か月前から開始できれば絶対に合格できる」と言い切れるものではありません。

自分の場合、勉強開始時点でほかの受験生と比較し、かなり不利な状況だったので、早めに情報収集、勉強を開始するようにしました。

この記事を読んでくれているタイミングが、受験まであとどれくらいの時期なのか分かりませんが、普段から心理学の勉強をしっかりしている、周囲に頼れる人がいる、志望校の難易度がそこまで高くない、という人は、そこまで焦らなくてもいいと思います。(受験まで残り3か月までとかであれば焦りましょう)

受験は長期戦なので、息切れしないようにあまり無理をしすぎずにやっていけたらいいと思います。

 

私が難関国立大学院に合格するために費やした勉強時間はこちらにまとめました。

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さらに細かい勉強スケジュールや使用した参考書などは、こちらのサイト内に詳しく記載してあるので、参考にしてください。

疑問点がある人は、「大学院受験Q&A集」をチェックしてください。

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