最終更新日:2024年3月8日
投稿日:2022年3月6日
心理系大学院受験対策の心理学の用語まとめ方法、ノートの作成法を説明します。
自分は、下記に書いた方法で、心理学の用語まとめノートを作成し、第一志望校の国立大学院に合格することができました。
公認心理師・臨床心理士を目指して心理系大学院を受験する方や、これから心理学を勉強する人の参考になるのではないでしょうか。
実際に自分が作成したノートのサンプル画像を一部公開しています。
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用語まとめノートを作成する目的
大学院の受験勉強の方法はいろいろとありますが、筆者は「用語まとめノート」を作成した後に、過去問演習を実施するといった手順で勉強を進めました。
まとめノートを作成した理由は、「心理学用語の概念の理解のため」「他の参考書を開かなくても、解答の作成ができるデータベースとしての役割を果たすため」の2点でした。
心理学の参考書は量がとても多く、全てを持ち歩くのは難しいです。また、過去問演習を行うときに、参照しなければならない参考書が多いと、それらを見直すだけで時間がかかってしまいます。
そのため、自分のまとめノートを見れば、必要な情報がすべて書いてある、というクオリティを目指して、まとめノートを作成しました。
さらに、筆者は心理学初学者だったため、概念を一つずつ理解してく必要がありました。
公認心理師試験や臨床心理士試験の受験勉強にも活用する予定です。
大学院の受験勉強のスケジュールや手順の詳細はこちらの記事にまとめてあります。
用語まとめノートの作成
作成方法
受験勉強の中で一番時間をかけたのは、心理学の用語まとめノートの作成でした。
自分は、エクセルを使用して、まとめノートを作成しました。
エクセル上で「用語」「用語の英語名」「提唱者」「提唱年」「定義や概念」を一覧表になるようにまとめていきました。
まとめノートを作るときには、まず1周目では「その心理学の用語の概念を理解する」ことを心掛けました。深掘りしすぎると、時間がいくらあっても足りないので、概要がつかめたら次の用語にどんどん進むようにしました。
2周目以降は「自分の言葉で説明できる」を意識し、定義や注意事項、ほかの項目との関連について書き足していきました。
3冊以上の参考書を見る
まとめノートを作成するときには、かならず3冊以上の参考書を手元に置き、それぞれの参考書に書いてある内容を見比べながら、勉強を進めていきました。
1冊の参考書に書いてある内容には限界があります。用語数や詳しさなども、参考書によって異なります。
また、著者によって少しずつ説明が異なる場合もあるため、内容を補完したり、比較するという意味でも、必要だったと思います。
用語説明のみに特化している参考書もありますが、それを丸暗記するという方法はとりませんでした。試験のための丸暗記より、本質的に理解することの方が重要であり、応用も効くと考えたからです。
大学院入学後も使える知識を蓄えるために、出来るだけ多くの文章に触れながらまとめノートの作成を行いました。
自分が使用した参考書はこちらにまとめてあります。
エクセルで作成した理由
まとめノートは、エクセルでなくても、ノートやルーズリーフ、iPad上など自分の好きな方法で作成できます。
自分が、エクセルでまとめノートを作成した理由は、3点です。
・手軽に持ち運べる(スマホ・タブレット・PC内に入れられる)
・検索機能が使える
・文字や内容の追加が簡単
「手軽に持ち運べる」という点では、スマホの中にデータを入れておくだけで、外出先でも内容が確認できる点でとても重宝しました。
受験当日も、参考書は何も持たず、自分の作成したまとめノートのデータのみをスマホに入れて、電車の中で復習していました。
また、エクセルで作成すると、検索機能が使えます。
勉強をしていると、「あの用語、どこに書いたかな~」「AとBって繋がってた気がするんだけど、既にまとめてるかな」など、次々と疑問が出てきます。
そんなとき、検索機能で目的の心理用語をすぐに探せるため、大変便利でした。手書きのノートだと自分の書いた場所や内容を覚えていないと、探すのが大変になります。(心理学用語として覚える用語の数は膨大です)
また、文字や内容の追加や修正が簡単という点でも、エクセルは重宝しました。勉強を進めていくにつれ、1つの概念に対して、芋づる式にどんどん覚えることが出てきます。
紙のノートだと、書ききれなくなったり、修正が難しかったりしますが、エクセルだと内容の追加や修正はとても簡単です。
自分は以上の理由から、まとめノートをエクセルで作成していました。
実は、最初は手書きでノートにまとめノートを作成していたのですが、あまりに用語数が多く、自分がどこに何を書いたか分からなくなってしまったり、ノートの余白がなくなって内容が追加できない、などの困りごとが生じるようになりました。
そのため、エクセルでまとめノートを作成する方針に転換しました。
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用語まとめノートのサンプル例
臨床心理学
無理やりすべての項目を完璧に埋めるのではなく、分かるところから埋めるようにしていました。(すべて埋めようとすると、時間が足りません)
精神疾患
気分障害のサンプル例です。
このように、各精神疾患の概要をまとめていました。
うつ病や双極性障害など、DSM-5や大学院受験の中でも特に比重の重い精神疾患については、
・概要
・症状
・診断基準
・原因
・治療
・心理療法、心理支援
・評価尺度
・アセスメントの注意点
・周囲の人ができること
などに項目を分け、まとめていました。
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勉強した心理用語一覧
筆者が勉強した心理学用語の一覧リストをこちらで紹介しています。
受験勉強を始めるときに「どこから手を付けたらいいの?」と戸惑っている方もいると思います。国立大学院に合格した筆者の勉強量や対策した心理用語の水準も分かるので、気になる方はチェックしてみてください。
・臨床心理学 672単語
・精神疾患 894単語
・心理統計・研究法 472単語
評判が良ければ、心理検査や基礎心理学(発達心理学など)の用語リストも公開する予定です。
また、上記の単語リストをまとめて販売している「マガジン」もあります。1つずつ購入するより少しお得なので、そちらも検討してみてください。
用語まとめノートを作るのは必要か?
正直、人それぞれだと思います。
筆者は、大学院受験を始める段階で、心理学の知識がゼロだったため、全体的な知識を系統立てて理解するためにノートを作成しました。
その一方で、すでにある程度の心理学の知識がある人や、ノートまとめ以外の方法の方が頭の整理になる人は別の方法で受験対策をしていく方が合っているかもしれません。
また、「まとめノート」作成に力を入れるのは遅くとも受験2か月前までかと思います。直前期は、アウトプットや受験校に合わせた対策を行っていく必要があります。
そのため、用語まとめノートの作成に時間をかけすぎずに、ある程度のタイミングでアウトプット中心の勉強に切り替えていくことをおすすめします。
まとめ
今回は、心理学の用語まとめノートの作成方法をまとめました。
心理系大学院に合格するために、用語まとめノートを作成することは勉強の第一歩となります。
しかし、大学院の受験対策は、用語まとめノートを作成するだけでは不十分です。過去問研究やアウトプットの練習もしっかり行いましょう。
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▶参考書まとめ
▶勉強スケジュール
▶過去問研究、アウトプット・インプットのバランス
▶心理系大学院 合格体験記
▶サイト内の記事を探すとき
▶心理系大学院 Q&A集
▶合格できた理由
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