通信制大学から心理系大学院 合格までの道のり

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【難関国立大学院合格】心理統計学の勉強法【完全まとめ】

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心理系大学院の受験生向けに、難関国立大学院に合格した筆者の心理統計学と研究法の勉強法を解説します。

公認心理師臨床心理士を目指して、心理系大学院の合格を目指す人は参考にしてください。

 

勉強手順

過去問研究

まずは、志望校の過去問を入手し「統計学の問題が出題されるか」「出題されるならどのような形式か」を確認しましょう。最低3年分(できたら5年程度)分析することを推奨します。

 

心理統計学が専門の先生がいる大学院の場合、統計学の範囲で出題される問題のレベルが高くなる可能性もあります。

大学院によっては、心理統計学の問題が出題されない場合もあります。大学院受験において、出題されない範囲を勉強するのは時間の無駄です。

逆に、心理統計学が出題される場合、どのような問題形式で出題されるかを確認しましょう。

 

・用語の定義論述(200文字程度か400文字程度か)

・計算問題(途中式は必要か不要か)

・グラフや表からデータを読み取って分析や考察の論述(200文字か1000文字レベルか)

・グラフを書かせる形式

・条件が与えられた研究計画をその場で考え論述させる形式

など、統計学の出題形式はさまざまです。

それぞれの志望校に合わせた勉強・対策を進めていきましょう。

 

今回は、「用語の定義論述(400文字)」「グラフ・表から読み取り分析・考察の論述」「研究計画の論述」が出題されると仮定し、勉強方法を考えてみます。

志望校は中堅~難関大学院を想定します。

 

用語まとめノート作成

まずは、統計学の基礎を抑えましょう。最低限下記リンクに書いてある用語は網羅したいです。

 

自分が使用した参考書はこの記事の後半で紹介します。

 

用語の定義だけでなく、統計学であれば「どんな分析をしたいときに使える方法なのか」「長所と短所」を抑えるようにしましょう。

また、研究法も同様に、各方法の定義だけでなく、「長所と短所」「使えるシーン」「使える条件」なども同時に理解することをおすすめします。

 

用語まとめノートの作成法は、こちらにまとめました。基本は心理用語と同じ要領で学習を進めていました。

psychology-study.com

 

需要があれば、自分が学習した統計学と研究法の用語一覧リストを公開する予定です。★

 

過去問演習、問題演習

ある程度全体像がつかめたら、過去問演習を行いましょう。まずは3周を目指すといいです。

最初からすべての問題に答えられなくて大丈夫です。1周目は参考書やまとめノートを見ながら回答を作成し、2周目以降で自力で答えられるように学習を進めていくといいと思います。

問題演習を通して、少しずつ解答できる用語を増やしていきましょう。

 

手持ちの問題がなくなった場合、心理統計学の問題が充実しているワークブックを活用して勉強するのがおすすめです。

 

 

ただ、この問題集はかなり難易度が高いため、本格的な心理統計の問題が出る大学院や、統計の比重が高い大学院を受験する受験生以外は手を出さなくていいと思います。

 

論述問題が出題される大学院を受験する人は、時間を意識して、制限時間内で文字数を書ききる練習もしましょう。

 

参考書

心理統計学と研究法の勉強におすすめの参考書を紹介します。

筆者の独断と偏見で難易度をまとめたので、参考書選びに活用してください。

 

基本の勉強

公認心理師臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード25 心理統計編

難易度:★

 

統計学初学者におすすめの参考書はこちらです。

特に数学に苦手意識が強い人、他の参考書を読んで挫折してきた人は、一度この本を読んでみるのがおすすめです。数式を使わずに、文章やイラストを使って統計学を理解することができます。

自分も最初はこの参考書を利用して、統計学の全体像を理解しました。

 

・よくわかる心理統計

難易度:★★

 

 

上記の緑色の本の内容を肉付けするイメージで使用していました。ほかの受験生の話を聞いても、この参考書で勉強している人が多いように思います。

 

・心理系大学院入試&臨床心理士試験のための心理学標準テキスト

難易度:★★

 

 

この本は統計学だけでなく、心理系大学院に合格するために必要な「心理学」「統計学」「研究法」に関する情報が網羅されています。筆者はこの本に書いてある内容をほぼ完ぺきに記述できる水準まで勉強して、大学院に合格することができました。

質的研究などにも言及されているので、手元に置き、大学院に合格するための参考書の主軸として活用するのもおすすめです。

 

・心理学研究法

難易度:★★

 

 

心理学の研究法を学習するためにボロボロになるまで読み込んだ参考書です。研究計画書の作成にも役立ちました。

最初は内容を理解するのに苦労しましたが、研究法の基礎を固める上で大変活用できる参考書だと思います。

 

・調査研究の方法(臨床心理学研究法5)

難易度:★★

 

 

心理統計学というより、研究法(特に量的研究)について学習したい人におすすめの参考書です。

特に、研究計画書で質問紙調査について記載する予定の人は一読して損はないと思います。

 

・心理統計学の基礎

難易度:★★★

 

 

心理統計学をがっつり学びたい人向けの参考書です。数式もバンバン出てくるため、正直かなり難しいです。過去問を見て、心理統計学の出題難易度がかなり高い大学院を受験する人、ほかの受験生と差をつけたい人は挑戦すると良いかもしれません。

数学に苦手意識のある人は、いきなりこの参考書から挑戦すると挫折してしまうと思います。微分積分などの勉強と同時に進めていくことをお勧めします。

 

問題演習

・心理統計学ワークブック 理解の確認と深化のために

難易度:★★★

 

 

より難しい統計学の問題が出題される大学院を受験する人や、問題演習を繰り返し行いたい人におすすめの参考書です。「心理統計学の基礎」と合わせて使用することで学習効果が高まります。

 

他にも、心理統計学の勉強におすすめの参考書はこちらにまとめているので、参考にしてください。

大学院に合格した統計学の勉強法③ (統計学 参考書編) - 通信制大学から心理系大学院 合格までの道のり

 

勉強のポイント

統計学と研究法を一緒に勉強するのがおすすめ

個人的には、心理統計学と心理学研究法(研究計画書の作成も)を一緒に勉強することをおすすめします。統計学と研究法では共通の概念が多く、どちらか片方の知識が抜けていると、理解が難しくなる場合も多いからです。

逆に、統計学と研究法を一緒に学習することで、勉強効率がかなり上がると考えています。

 

心理統計学に苦手意識がある人へ

心理統計学が苦手な人に向けて、勉強法のヒントをまとめた記事がこちらです。

参考書を読みながら理解するのが大変な人は、Youtubeなどの教材を活用しながら勉強を進めるものおすすめです。

psychology-study.com

 

他の科目とのバランスを考えよう

大学院に合格するためには、臨床心理学や心理英語も重要となります。

統計学だけ勉強を進めて、他の科目の勉強が後回しになってしまうと本末転倒なので、バランスを考えながら勉強に取り組みましょう。

過去問研究をする中で、「他の科目(臨床心理学や事例問題)と比べて、統計学の比重がどの程度重いのか」についても分析をし、勉強計画が立てられるといいと思います。

 

まとめ

今回は、心理系大学院に合格するための心理統計学の勉強法をまとめました。

苦手な方も多いと思いますが、その分ほかの受験生との差がつきやすい科目です。合格を目指して頑張ってください。

 

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