最終更新日:2023年2月27日
投稿日:2022年7月22日
今回は、心理系大学院の受験対策としてTOEICを受験するべきかということに関して、心理系国立大学院に合格した筆者が解説します。
一般的な大学院受験では、TOEICのスコアが要求される場合が多いですが、心理系大学院を受験する場合、条件がやや特殊になります。
TOEICを受験するか迷っている人、大学院受験の英語対策について知りたい人の参考になると思います。
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TOEICのスコアが必要でない大学院もある
心理系の大学院受験では、主に「心理学」「英語」の2つの筆記試験が行われます。
一部の大学院では、英語の試験が実施されない大学院もあります。
英語の試験が実施されない大学院では、「TOEICのスコアを提出」もしくは「英語に関する評価が一切入らない」2パターンがあると考えています。
出願するときに、TOEICのスコア提出が不要な大学院も少なくありません。筆者受験当時、自分が調べた数十校の大学院の中で、TOEICのスコア提出が必要な大学院は片手で数える程度しかありませんでした。
そのため、TOEICを受験する前に、自分の志望校ではTOEICスコアが必要になるのかどうかを募集要項を見て確認しましょう。
募集要項は各大学院のHPから確認できます。分からない場合は、大学院へ問い合わせてみましょう。
2023年2月追記
ここ数年で、TOEICのスコアが英語の筆記試験に代わるように受験体制が変更されている大学院が複数あるようです。去年まではTOEIC不要だったのに、今年からはTOEICのスコアが必要になった!という可能性もあるので、早めに受験要綱などを確認することをお勧めします。
また、受験要綱を待たずに、大学院HP上の「お知らせ」の欄に「受験方法の変更について」といったアナウンスが早めに出ている大学院もあります。小さな文字で隅っこに書かれていることもありますが、重要な情報が記載されいてることもあるので、見落とさないようにアンテナを張っておきましょう。
TOEICスコアの有効期限を確認する
過去にTOEICを受験したことはありますか?TOEICスコアには有効期限があります。
TOEICの有効期限を確認し、期限が切れている人の場合、再受験を検討しましょう。
大学院ごとの違い
TOEICスコアの提出が必要な場合
問答無用で、TOEICの対策をするべきです。高いスコアを取れるように頑張ってください。
TOEICの勉強法は、インターネット上に先人が書き残してくれた素晴らしい勉強法がいくつもあるので、そちらを参考にしてください。
一番有名なのは金のフレーズでしょうか。自分のこの単語帳で勉強をしていました。
一つ注意してほしいのが、募集要項の中身をきちんと確認することです。
「TOEICのスコア提出が必要」なのが、本当に志望している分野やコースにも適応されているのか(公認心理師・臨床心理師を目指している人の場合、自分の進学先のコース「例:臨床心理学コース」で、TOEICスコアの提出が義務付けられているのか)を確認しましょう。
多くの場合、同じ領域内の他のコースでは、TOEICスコアが必要となりますが、「臨床心理学コース」では「TOEICスコアの提出は不要」と書かれている大学院も多くあります。
TOEICスコアの提出が不要な場合
志望校でTOEICスコアの提出が不要だった場合、個人的にはTOEICの対策に時間をかけるべきだとは思っていません。
なぜなら、「大学院受験で求められる英語力」と「TOEICで求められる英語力」は全く違うからです。
そのため、大学院受験合格を目標とするのであれば、TOEIC対策は無駄に時間を使うことになります。TOEIC対策をするより、大学院の受験勉強をした方が、合格がぐっと近づきます。
「どうしても受験したい」人を無理に止めようとは思いませんが、自分であれば「TOEIC」対策より「受験勉強」に時間を使います。受験日までに費やせる勉強時間は限られているからです。
大学院に合格した後にいくらでもTOEICの勉強をする時間はあります。
ただ、大学院受験と就活を同時に行う予定の方や、その他の事情でTOEICスコアが必要な方の場合は別になります。できるだけ早いタイミングで(できたら学部3年生の秋頃までに)TOEICが受験できるといいのかなと思います。(自分も学部3年の秋に1度TOEICを受験しました)
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TOEICの勉強に労力を割くべきか?
院試でTOEICのスコアが不要な方の場合、TOEIC受験を決める前に、どれくらいTOEIC対策に労力をかけるのかを、考えたほうがいいと思います。
時間は有限です。優先するべき目標が「TOEICの高いスコア」なのか「大学院受験合格」なのかを、一度よく考えましょう。
受験にかかる費用や、TOEIC対策にかける勉強時間を、大学院の受験対策に使うのは悪い手だとは思いません。
何度も言っていますが、TOEICと大学院受験で求められる英語力は異なります。
<TOEIC>
・択一形式
・ビジネス系の英単語
・リスニング、リーディング
<大学院受験>
・記述形式が多い
・心理系の英単語
・英文和訳が中心
・一部の大学院では和文英訳・英作文も出題される
一度、自分の学習計画を考えながら、今一番必要としている「英語力」を鍛える勉強を探すといいと思います。
志望校を決める
いずれにせよ、志望校が決まっていないと、TOEICを受験するべきかどうかの判断も難しいと思います。
自分は、早めに志望校を決めることで、志望校に合った対策にかける時間が増え、合格が近づくと考えています。
志望校の決め方は、こちらにまとめました。
また、併願校との兼ね合いもあると思います。心理系大学院受験では1~3校を受験する人が多いと言われています。
併願校を考えている人は、そちらの大学院の募集要項もしっかりと確認しましょう。
結局TOEICを受験するべきなのか
個人的には、この記事を読んでいるタイミングが「大学3年生より前」の場合、受験する年の募集要項がまだ発表されていない&大学院入試までまだ時間があるため、一度TOEICを受験することを検討してみてもいいのかなと思います。
この記事を読んでいる方が、「大学4年生」「今年受験する人」の場合、大学院入試までほとんど時間がありません。
志望校の募集要項を確認して、TOEICスコアが不要であることが確認できた場合、一旦TOEIC対策は手放し、大学院の受験勉強に専念することを推奨します。
心理英語の勉強方法
自分が心理系大学院に合格するために行った英語の勉強法はこちらにまとめています。
▶勉強スケジュール
▶参考書
▶和文英訳・英作文対策
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まとめ
今回は、心理系大学院受験をするときに「TOEICを受験するべきか?」について解説してみました。
自分の志望校でTOEICスコアが必要になるかについては、必ず「募集要項」を確認しましょう。
また、前年までは不要だったのに、今年から必要になる、などの変更が生じる場合もあるので、必ず「自分が受験する年」の募集要項を確認してみましょう。
この記事を読んでくださった方が、「今本当にやるべきこと」を冷静に見極め、大学院合格へ近づくことを祈っています。
このサイトには、第一志望校の国立大学院に合格した筆者の勉強ノウハウをまとめています。
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