通信大学に入学したけど、レポートの書き方が分からず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
今回は、通信制大学心理学科を卒業した自分のレポートの書き方や手順を紹介します。
レポートの書き方には個人差があります。自分に合ったレポートの書き方を探すヒントの1つとして活用してください。
スポンサーリンク
はじめに
「通信制大学を最短で卒業した」と書きましたが、最初からレポートがすらすらと書けたわけではありません。
入学直後は専攻していた心理学について全く知識がありませんでした。(フロイトって誰?マズローの欲求階層説って何?レベルです)
また、元々理系だったので、文系的なレポートの書き方に慣れるまで、ずいぶんと苦労しました。通信制大学に入学してから、レポートの書き方の文化の違いを痛感しました。
試行錯誤を重ねて、レポートを書くのも慣れ、だんだん短い時間で書けるようになったので、自分流のコツを今回お伝えできたらと思います。
レポートの書き方
今回は、この課題が出たと仮定して、どのようにレポートを書いていたかについて説明します。
【例題:「短期記憶」と「長期記憶」の違いについて述べよ】
0.問われている問題の領域を確認する
通信制大学の課題の場合、課題の単位名やシラバスから、問われている課題の領域が分かります。
心理学の場合、例えば、認知心理学なのか、感情心理学なのか、社会心理学なのか、臨床心理学なのか…といった感じです。
そして、その領域が確認できたら、教科書だけでなく、手持ちの参考書でその領域について解説されているであろう参考書をすべて用意します。
自分がレポートを書くときに使用していた参考書はこちらにまとめました。
1.問われている用語の定義を調べる
まずは、レポートの課題の中に出てくる用語の定義について調べました。
今回の例題で考えると、まだ心理学を勉強したことがない人の場合「短期記憶」と「長期記憶」についても、よくわからないと思います。課題の中で初めて出会う用語も沢山あるのではないでしょうか。
まずは、「短期記憶」と「長期記憶」の定義を調べ、ノートにそのまま書き写していました。
(勉強に慣れている、ノートに書かなくてもスムーズにレポートが書ける人は、ノートにわざわざ書く必要はないと思いますが、初学者や久しぶりに勉強をする人の場合、ノートに書くことをお勧めします。)
教科書や参考書によって、用語の定義は異なるため、複数の参考書が手元にある状態でレポートに取り組めるとよいです。
自分は、配本された教科書以外に、下記の参考書をよく利用していました。
この2冊が無ければ、レポートはほとんど書けなかったと思います。
・心理学 有斐閣
・心理学 第5版補訂版 東京出版
スポンサーリンク
2.問われている問題を理解する
問われている用語の定義を理解したら、課題で問われている「問題」を理解します。
文字を目で追って読むのではなく、自分の中に落とし込むような感覚です。
今回の場合、「長期記憶と短期記憶の『違い』を書けばいいんだな、じゃあこれから、短期記憶と長期記憶の『共通点』と『違い』が理解できれば、レポートは書けそうだな」といった感じです。
3.教科書を読む
目標を定めたら、教科書を読みます。
教科書を読むときのポイントは、このYoutubeの解説が個人的にしっくりきました。理系向けの解説ですが、文系の大学生にも十分応用が利くと思っています。
この時に、いきなり教科書のすべてを理解しようと思いながら読むのではなく、「わかんなくてもいいからとりあえず1周読んでみる」「意味不明な個所は飛ばしながら読む」ようにしていました。
特に初学者の場合、最初は教科書に書いてあることが理解できなくて当然です。無理です。
大学の内容を独学で学ぶのは本当に難しいと思います。最初は苦戦すると思いますが、少しずつ理解できるところが増えていけばOKといったスタンスで進めていました。
自分は、教科書を読むときに
・課題の答えやヒント、関連となりそうな場所に付箋を貼る
・これだ!と思ったフレーズはノートに箇条書きで書き写す(引用ページも分かるようにする)
ことを意識しながら読んでいました。
また、手持ちの参考書で課題の参考になりそうなことが書いてある箇所を探し、使えそうなフレーズをノートに書き写していきました。
4.Youtubeを見る
教科書や参考書を読んでもよく理解ができなかった場合、Youtubeで関連用語を調べたり、心理系Youtuberの解説動画を見たりしました。
▶心理学の勉強をするときに役立ったYoutube
5.ノートにまとめたフレーズをつなげていく
ある程度情報が手元に揃ったら、ノートにまとめた定義やフレーズをつなげて文章にしていきました。
極力自分の言葉で書くようにしていましたが、最初はとても難しいと思います。教科書から引用した文章が多めになっても仕方ないと思います。(引用箇所はきちんと明記しましょう)
慣れてくると、だんだん自分の言葉で書けるようになってきます。頭で考えるより、手を動かして、練習しないと、レポートの書き方は上手にならないと思います。
また、1つの文章を長文にしてしまうと、冗長になり読みにくくなってしまいます。書いた自分でも理解できない文章となってしまうこともあります。
そのため、1つの文章に接続詞は1~2個程度になるように、まとめていました。
6.文字数、体裁を整える
課題の内容が書けたら、文字数や体裁を整えます。不要な個所は削ったり、文字の大きさや行数、余白など調整します。
誤字脱字などのチェックもしましょう。
7.引用を書く
最後に、必ず引用文献を明記しましょう。引用の書き方は、聖徳大学の場合、シラバスに掲載されています。
必要な情報は漏らさないように注意しましょう。
8.完成
これで完成です!お疲れさまでした。
スポンサーリンク
おすすめの参考書
レポートの書き方を学ぶ
レポートの書き方を学びたい人には、こちらの参考書がおすすめです。
「はじめてレポートを書く人」「今までレポートを書いたことがない人」「レポートの書き方をしっかりと勉強したい人」向けに、初歩から丁寧にレポートの書き方がまとめられています。
実際に講義を受けているような、話を聞いているかのような書き方なので、固い文章を読むのに慣れていない人でも、かなり読みやすい内容です。
レポートの書き方が分からなくなったり、「こんなときはどうするの?」という疑問に答えてくれる参考書なので、手元に1冊置いておくと安心です。
心理学辞典を買おう
通信制大学で心理学の勉強をする人に、是非お勧めしたいのが「心理学辞典」の購入です。
ほぼ全ての科目の範囲を網羅しているだけでなく、近接領域の用語や概念まで一気に学ぶことができます。通信制大学の場合、ほぼ独学になるため、レポートをやる時に「何から手を付けたらいいか分からない」という状況に陥ることが大変多くあります。
そんな時、心理学辞典を開くことで、レポートの方針や「どんな用語を調べたらいいのか」「どの参考書に答えが載っていそうか」というヒントを得ることができます。
自分も、レポートを書くときや大学院受験でとても参考にしていたので、購入して損はないと思います。
これから心理学辞典を購入する人には「現代心理学辞典」をおすすめします。
2021年に出版された大変新しい心理学辞典です。心理学の研究は日々進歩しているため、古い辞典を使用すると情報が古い可能性があります。
せっかく勉強するなら、最新の知識をベースに心理学を学ぶと、効率がよく、生活にも応用できる範囲が広がると思います。
・現代心理学辞典 有斐閣
スポンサーリンク
学習のヒント
まとめノートの作成法
筆者の場合、
・通信制大学のレポートを書くときは、手書きノート
・大学院受験勉強の時は、エクセルを活用したまとめノート
に、まとめノートを作成していました。
エクセルを活用したまとめノートの作成法や、サンプル画像はこちらの記事にまとめてあるので、参考にしてください。
無理そうだと思ったらほかの科目に挑戦する
レポートを書くために教科書を読んだり、調べ物をする中で、「この科目無理かも…」と感じたら、無理に進めず、他の科目に挑戦するのもありです。
自分も行き詰まりを感じたら、他の科目の課題を進めたり、リフレッシュしたりしていました。
また、心理学の場合、他の科目との関連性が強い領域でもあるので、Aの課題で一度挫折したけど、Bの課題を進めていたら、Aの課題のヒントも出てきた!なんてことが頻繁にあります。
2か月前は手も足も出なかった科目の課題が、いつのまにかできるようになっている、という体験もありました。
目の前の課題に固執するのではなく、息抜きをしつつ、他の科目に取り組むのがおすすめです。
スポンサーリンク
レポートに合格できない時
頑張ってレポートを書いても、なかなか合格できないときもあると思います。
そんなときのヒントは、こちらにまとめたので、参考にしてみてください。
また、聖徳大学心理学科の各科目で使用した参考書はこちらにまとめてあります。
それぞれの科目の勉強方法や、難易度・優先度などもまとめてあるので、勉強に行き詰まりを感じた人は活用してください。
まとめ
今回は、通信制大学のレポートの書き方を紹介しました。
レポートの書き方はそれぞれ独自の方法があると思いますが、あくまで1つの方法として参考にしていただけたらと思います。
自分にぴったりのレポートの書き方を探して、一緒に勉強を頑張りましょう!
このサイトには、通信制大学を最短卒業した筆者の勉強ノウハウをまとめています。
更新情報はTwitter(@mtmt_yama_)をチェックしてください。
▶記事を探すとき
▶聖徳大学 入学後 最初にやること
▶聖徳大学 困ったときのQ&A集
▶心理学の参考書まとめ
▶論文の探し方
スポンサーリンク