今回は、心理統計学の勉強をするうえで役に立った参考書をレベル別に紹介していきます。
これから紹介する参考書で勉強して、心理学の勉強を開始してから1年半で国立大学院に合格することができました。
ぜひ、自分のレベルに合わせた参考書を購入し、勉強を進めてみてください。
また、統計学の勉強手順や、統計学を得意科目にするために意識したことは、別の記事に書いてあるので、そちらを参考にしてください。
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初心者におすすめ
公認心理師・臨床心理士大学院対策 鉄則10&キーワード25 心理統計編 講談社
イラストが多く、統計学が苦手な人向けに書いてある参考書です。自分は勝手に「通称:緑本」と読んでいました。
統計の本質については理解できませんが、受験勉強用に割り切った統計学の最初の導入本としてはかなりおすすめです。難しい数式など、一切書いてないので、数学アレルギーのある人にとって、かなり手に取りやすいと思います。
自分は最初、別の参考書を使って統計学の勉強をしていたのですが、書いてあることが全く理解できませんでした。そこで、この本で勉強をしたところ、苦手だった統計学がかなり分かるようになりました。例題や演習問題も、解説を読んだら初心者でも理解できるように、優しく書いてあります。
また、巻末の用語説明の一覧リストが大変役に立ちました。用語まとめをしたいけど、どの用語が重要なのか分からない、何から手を付けたらいいか分からない、といった人には、巻末の用語一覧リストに書いてある用語まとめからはじめるのがいいと思います。
本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本 北大路書房
緑本が「受験統計に特化した初心者向けの参考書」であれば、こちらの本は「心理統計に特化した初心者向けの参考書」です。統計学をきちんと理解したいと考えている人は、こちらの参考書を利用するのもありだと思います。
本文中には少し数式も出てきますが、極力「文章で統計学を説明しよう」という筆者の熱意が前面に出ている参考書です。
自分は、大学の教科書として指定されていたので、まずはこの本を使って心理統計学を勉強しました。大学の課題や試験は、この1冊で乗り切ることができました。
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少し統計学が分かってきたら
よくわかる心理統計 ミネルヴァ書房
もう少し踏み込んで統計学について学びたいのであれば、この参考書がおすすめです。
単元ごとにまとまっているので、読みやすいと思います。途中式も丁寧に書いてあるため、数学アレルギーの人にとっても、取り組みやすいと思います。
心理学研究法 補訂版 有斐閣アルマ
研究法の勉強はこの1冊に絞り、かなり使い込みました。最初は何が書いてあるのか、全くわかりませんでしたが、粘り強く読み込み、少しずつ理解を進めていきました。勉強を進めていくにつれ、分かる箇所が増えてくると思います。
大学院受験で「研究法」の問題が解けたのは、この参考書を使い込んだおかげだと思っています。
また、研究法の用語まとめノートの作成時に、用語を片っ端からピックアップし、定義・説明ができるように練習をしました。
大学の教科書として指定されていたので、この1冊でレポートや試験に取り組みました。
研究法について、かなり詳しく書いてあるので、研究計画書の執筆にも役立ちます。手元に置いておいて損はない一冊です。
心理系大学院入試&臨床心理士試験のための心理学標準テキスト 秀和システム
この参考書は「統計学専門」ではなく、心理学や心理検査、精神疾患などかなり幅広く書いてある「受験用の参考書」です。
統計学についても記載されています。量的研究だけでなく、質的研究の研究法についても説明がある貴重な参考書でした。他の参考書の内容ではカバーしきれていない内容も書いてあるので、足りない用語を補充するなど、補完的に活用していました。
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もっと詳しく学びたい人向け
心理統計学の基礎 有斐閣アルマ
「心理統計学の知識を深めたいならこの参考書を使うといい」と先輩に教えてもらった本です。自分の合格した大学院の先輩は、この本を使って、院試勉強をしたそうです。
内容はかなり専門的であり、統計学の初心者がいきなりこの本を読んでも、理解することは難しいと思います。数式もしっかり出てきます。
統計学を得意科目にしたい人は挑戦する価値のある一冊だと思います。
購入して手元にはありますが、受験前、自分はここまで勉強できませんでした。院試に合格してから、下で紹介する「ワークブック」と一緒に、統計学の勉強を進めています。
心理統計学ワークブック 理解の確認と深化のために 有斐閣
「心理統計学の基礎」と連動しているワークブックです。演習問題がたくさん載っています。
院試の過去問など、手元にある問題では問題演習が足りないと感じる人にとっては、かなり使える問題集だと思います。
自分も余力があったら受験期に、ワークブックに取り組む予定でした。
統計学の勉強に関しては、予備校の授業にかなりお世話になりました。予備校に通っていなかったら、統計学が理解できたか怪しいレベルです。
統計学を苦手なまま受験に挑むか、得意科目にして受験に挑むかはそれぞれの判断ですが、少なくとも「基本的な単語の用語説明」くらいはできるようになっていた方がいいと思います。
統計学や研究法は、深堀りをはじめるとキリがないので、「少なくともこの参考書1冊分の用語は覚えよう」など、目標を決め、勉強に取り組むといいと思います。
自分が大学院に合格した統計学の勉強手順や、気を付けたことなどについては、こちらにまとめてあるので、ぜひチェックしてみてください。
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