最終更新日:2024年3月15日
投稿日:2022年3月27日
公認心理師・臨床心理士を目指して、心理系大学院受験をするために予備校を検討している人もいると思います。
今回は、「どのような視点で予備校を選んだらいいのか」について、実際に予備校に通い、第一志望校に合格した自分が重視したポイントをまとめました。
それぞれ重視する点は違うと思いますが、自分が予備校を探すときに考えたことや重視した点を書いていきます。自分に合った予備校探しの助けになれば幸いです。
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授業形式
オンラインか対面か
オンラインの場合、移動のコストがかかりません。また、遠方に住んでる方でも予備校の授業を受けることが可能です。
対面型の場合、先生や受験生と同じ空間で学習することができます。モチベーションアップになると思います。
自分の都合に合わせて、オンライン授業と対面授業を選択できる予備校もあります。
1クラスの人数
対面授業の場合、1クラスごとの人数によって、質問のしやすさや講師との距離感が異なります。
大人数の中で集団に埋もれながら目立たずに勉強したい人や、少人数で講師と近い距離感で勉強したい人など様々だと思います。自分の好きな勉強スタイルと合った予備校を探してみましょう。
授業に出席できる日程か
仕事や大学と両立している人の場合、予備校の授業の日程と自分の予定が合うかどうかを確認する必要があります。
土日に半日や1日かけて集中型の授業をする予備校や、平日夜に1~2時間こまめに授業をする予備校など、それぞれ特徴があります。
欠席した場合、フォローは受けられるのか
仕事や育児、大学と両立している人の場合、どうしても予備校の授業に出席できない日があると思います。
欠席した場合、フォロー体制がどのようになっているのか(補講があるのか、授業の録画映像が見られるのか、フォロー体制は皆無か)についても確認しておきましょう。
リアルタイム型か、オンデマンド型か
オンライン形式の場合、リアルタイム型なのか、録画した映像を見るオンデマンド型なのかについて確認しておきましょう。リアルタイム形式であれば、その場で質問することも可能だと思います。
オンデマンド形式の場合、質問してから返事が来るまでのタイムラグがどうしても発生することを考慮したほうがいいかもしれません。
インプット型か、アウトプット型か
一方的に授業を受けるだけの形式(インプット型)や、小テストなどが頻繁に実施される形式(アウトプット型)など予備校ごとの授業の進め方に特徴があります。
一人ではなかなか勉強ができないという人は、アウトプットの機会が多い予備校を選んでみるのも一つの手だと思います。
逆に一人でじっくり勉強することが得意な人や、授業中指されると緊張してしまうタイプの人は、一方的に授業を聞く形式のほうが向いているかもしれません。
小テストを実施する予備校でも、先生が結果を採点・把握するパターンと、先生は結果に関与しない(自己採点・自己完結パターン)の2種類があります。
予備校を選ぶ際に、自分に合った勉強方法を分析してみるのもいいと思います。
質問はできるか
文面で質問するより、会話する中で疑問を解決したほうが、エピソード記憶につながるし、なにより理解が深まると感じていました。
また、質問回数に制限はあるのか、いくらでも質問ができるのか、質問に丁寧に答えてくれそうかなどについても、予備校を探す一つのチェックポイントでした。
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合格実績
合格実績
難関大学院を目指す場合、それなりに実績を気にしてみるのも一つの指標となります。
予備校によって、「難関大学院や第一志望校の合格が目標」や「大学院のレベルはあまり問わず、とにかく公認心理師対応大学院、臨床心理指定大学院に合格することが目標」など、方針が異なります。
予備校探しの時に、先輩の合格実績を教えてくれない予備校はどうなのかな、と思ったりしていました。
志望校がすでに決まっている場合、過去にその志望校に合格した先輩がいるか聞いてみるといいと思います。
志望校に合格した先輩がいた場合、過去問や面接対策の情報が蓄積されている可能性があります。
志望校の探し方については、こちらにまとめました。
過去問は入手できるか
予備校経由で過去問が入手できるか聞いてみましょう。
大学院で配布される(閲覧できる)過去問は1~3年分であることが多いため、それより昔の過去問を独力で入手するのは、知り合いの先輩がいない限り困難だと思います。
過去問は可能な限り過去にさかのぼってたくさん入手出来たほうが、過去問研究がより入念にでき、出題傾向の分析が可能になります。
先生について
先生との相性は良さそうか
先生との相性も個人差があると思います。「この先生の授業は聞いてて面白いな」「勉強を頑張ろうって思えるな」と思える先生と出会えるといいと思います。
先生の仕事は
予備校の仕事一本に専念している先生と、臨床や研究をやりつつ予備校で教えている先生がいます。
それぞれの働き方ごとに教えてもらえる視点が異なります。
予備校専門で仕事をしている方は教え方や大学院受験に関するプロだと思います。
また、臨床や研究も同時に行っている先生の場合、現場の話をリアルに聞けたり、大学院受験終了後のつながりなども作れる可能性があります。
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研究計画書
添削は受けられるのか
予備校に通う大きな理由として、「研究計画書の作成」があると思います。
自分の経験から、心理学や英語の勉強は独学でなんとかなるとしても、研究計画書の添削だけはプロに依頼する必要があると考えています。
特に、社会人から受験する人や過去に心理学の研究をしたことがない人は、必ず研究計画書を添削してもらいましょう。
何回添削してもらえるか
研究計画書を作成するときに、添削指導をしてもらい、そのフィードバックから再度研究計画書を修正する…という作業が必要になります。
自分は、予備校に4回添削をしてもらったのですが、添削の回数を重ねるほど、研究計画書が洗練されていく実感がありました。
研究計画書の作り方の授業があるか
この記事を読んでいる人の中には「研究計画書の作り方が分からない」「何から始めたらいいの?」と疑問に思っている人もいると思います。自分もその一人でした。
予備校では研究計画書の作り方や、先行研究の調べ方、テーマ選びなどを教えてくれる授業があるかどうかについても注目して、予備校選びをしました。
テーマ選びで注意したことはこちらにまとめました。
学費・入学時期
学費
一番気になる点は学費だと思います。予備校によって学費は大きく異なります。
中には研究計画書の添削のみや、英語の添削のみ対応してくれる予備校(通信講座)もあります。
授業を受けるスタイルの場合、数十万円必要となる予備校がほとんどだと思います。
予備校代を含む「大学院受験に必要となった金額」はこちらにまとめました。
入学時期
予備校に入学できる時期はいつでしょうか。受験を決めた後、特に通信制大学出身の方や今まで心理学の勉強をしたことない人は早めに予備校に入学し、心理学の勉強を開始するのも一つの手だと思います。
一年間を通して、いつでも入学可能としている予備校もありました。
半年コースと1年コースで開講されている予備校が多い印象です。自分は1年間コースに通いました。
体験授業や説明会に出席してみよう
いくつかの予備校候補を見つけたら、まずは体験授業や説明会に参加することをお勧めします。自分も複数の予備校の見学をしたのですが、予備校ごとに特徴や雰囲気がかなり違うなと感じました。
対応してくれたスタッフや講師との相性や、予備校の雰囲気などを見て、分からないことは質問してみましょう。予備校代も安くないので、自分で納得できた予備校に入学できるといいですね。
今は、Youtubeに動画を上げている予備校や講師も多くいます。Youtubeで検索してみて、先生の話し方などを聞いてみるものいいと思います。
まとめ
この記事は、心理系大学院受験のための予備校探しのポイントをまとめました。
予備校に通うか迷っている人はこちらの記事もおすすめです。
このサイトは、社会人他学部出身の筆者が、第一志望校の国立大学院に合格した心理系大学院受験の勉強法についてまとめています。
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